今週のタイプワンブログは、車検切れ19万キロ走行のサンライトイエローなEK9のリフレッシュをレポートします。
こちらの車両はご夫婦で所有されていて、奥様がメインで乗られているそうです。
「結婚前から大切に乗り続けているから、最低でも後20年乗りたい!」とのご希望で、今回のタイミングでエンジン、足廻り、外装リフレッシュを決心されました。

思い出を繋ぐお手伝いをさせて頂きます!

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早速エンジンを抜き去ります。
車体側を傷つけない様にクランクプーリーを養生して、慎重に作業します。

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ただエンジンを載せ替えるだけでなく、普段手の届かないエンジンルームの奥底まで徹底清掃をします。汚れたエンジンルームに新しいエンジンを載せても映えません!

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古いエンジンから外した補器類は、良否判定を行いバリ取りや洗浄を行います。
折角エンジンが新しくなっても、補器類を右から左へ移植では意味がありません。
そんな作業はNGです。

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エンジンを搭載していきます。
ここでもただ単にエンジンを載せるのではなく、ボルトの穴ガタを利用して車体に対して平行に固定できる箇所を探ります。

このひと手間が私たちのこだわりです。

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続いて足廻りのパートに移ります。お馴染みの定番メニューのサスブッシュ打ち換えですが…

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最近の入庫車両で多いケースが、錆による赤線部ドライブシャフト・ハブスプラインの固着です。

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スプラインの勘合部が錆で固着してまった場合、簡単な衝撃では抜けません。
ナックルを油圧プレスに水平にセットした上で、徐々に油圧を掛けながら衝撃を与えて錆を剥がします。

むやみに油圧を上げてしまうと、ナックルを変形させてしまう可能性があります。

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対策はリジカラグリス!
スプライン溝の錆をしっかり落とし、リジカラグリスを塗布する事で向こう10年は錆知らずで安心ですよ。

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防錆塗装を施したアームにブッシュを打ち換えて、足廻りも終了です。

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強制冷却を行いながらエンジンのラッピングを行います。
継続車検も無事にクリアし、初期の慣らしを兼ねた高速試乗を行い作業がすべて終了しました。

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残す工程は外装のリフレッシュです。
タイプワンから積載車で板金工場へ旅立ちます。

完成までもうしばらくお待ちください!