今週もタイプワンブログは、DC2-98specの作業をレポートします。

こちらのお客様は、DC2を購入し納車前からリフレッシュ作業のご相談を頂いておりました。今回は納車当日にそのままタイプワンへご入庫頂きました。

最近はリフレッシュ前提で中古車を探している方の相談も増えて来ました。

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走行距離は59,000kmの個体なのでエンジンやミッションなど主要機関部はグットコンディションです。しかし、24年が経過しているのでやはりゴム類の状態はそれなりにお疲れ気味でした…。

ご相談の結果、サスブッシュ打ち換えとダンパー交換、バルブクリアランス調整のメニューに決定しました。

「車体も問題なさそうで、思ったより手を加える必要が無くてよかったよ~」とお客様も一安心の様子でした。

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まずは全てのアームを車体から外していきます。

このトレーリングアームブッシュは、車体に取付状態でも劣化の程度が分かりやすいので、点検ご説明時にお見せしています。

今回は破断一歩手前の状態でした。

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早速各アームのブッシュを専用治具を使って打ち換えていきます。

各ブッシュに合わせて専用の治具を使用する事で、ブッシュの打ち換えが容易になる事はもちろんですが、アームに対するブッシュの打ち込み量をメーカー基準値で合わせる事ができます。

常に基準を設けて同基準で作業する事で、些細な異常や違和感に気づく事が出来るのです。

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小さなスタビライザーリンクのブッシュですが、こちらも経年で弾性は無く硬化し、もはや締め付け状態でプラスチック化しています。

ブッシュ自体の高さも変わりゴムの反力が全くありません。

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全てのブッシュを打ち換え最後にしっかりと防錆塗装をしてタイプワン流サスブッシュの打ち換えが終了です。

これで10年先も安心して乗れますね!

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続いてバルブクリアランス調整作業です。

ヘッドカバーを開けると非常にキレイで、前オーナーの愛情を感じます。低走行でもエンジンオイルの管理が悪いと、ヘッド廻りに汚れが固着してしまうので、注意が必要ですよ。

↓ダメな例はコレ↓

https://www.typeone.jp/?p=7802

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今回のエンジンはメーカー基準値からわずかに広がり、各気筒でもバラつきが多い状態でした。

インテーク・エキゾーストそれぞれをタイプワン基準値で丁寧に合わせこみを行いました。

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試乗確認後のアライメント調整を行い全ての作業が終了しました。

今回の総額は¥416,713-(税込)でした。

正確で丁寧な作業はもちろん、車が持つ本来の乗り味に戻しタイプワン長年の経験で+αを提供し笑顔になってもらいたい。そんな想いで作業を行っています。

あなたのHONDAご相談お待ちしております。