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今日はGD1フィットのダンパー交換です。
これまでサスペンションはノーマル状態で走行されていましたが、
もう少し車高を下げ、スポーティーにしたいとの事で、
FIXダンパーキット+プログレスプリングを装着することになりました。

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写真左はSPOON FIXダンパー+プログレスプリングとSTDダンパーです。
このFIXダンパーとプログレスプリングを組み合わせることで、ノーマルの突き上げ感は
抑制され、且つ車高が下がりロール感が減るので操縦性、安定性が向上します。

ダンパー交換と言うと、ただ交換してアライメントを調整するだけと思う方も
多いかもしれませんが、実はもっと奥が深いんです!

写真中央はフロントダンパーのアッパーマウント、右がリヤダンパーのアッパーマウントです。
特にフィットのフロントはストラット式なので、ステアリングを切ると、
このアッパーマウントを軸にして左右に回転します。
ダンパー交換の際にはこれらのブッシュ摺動部にはよくグリスを充填することで
抵抗無く、よりスムーズな動きをすることができます。

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次に、写真左はリヤアクスルブッシュ部のボルトです。
リヤサスペンションもただ交換するだけではなくちょっとした工夫をすることで
よりスムーズでバランスの整った動きを実現することが出来ます。
写真中央はダンパーを取り付ける際にジャッキでアームを持ち上げ
1G状態(地面に接地している状態)でボルトを締め付けているところです。
その際に本来ダンパー交換とは関係ないリヤアクスルのブッシュをとめているボルトも一度緩め、
グリスを十分に塗布し、1G状態で締め直します。
この1G状態での締め付けをしないと、ノーマル車高時に締め付けられたブッシュは
車高が下がると突っ張りが生じ、本来のストローク量とスムーズなフィーリングを
実現できなくなってしまいます。

このように、ただダンパーを交換するだけではなくサスペンション全体の動きを想像し、
手を加えてあげることでパーツ本来の性能を引き出すことができるのです。

                         Posted by 原 Array Array