走行13万kmのアコードCL7、クラッチの交換をメインに駆動系のオーバーホールのご相談でした、
試乗をしてみるとエンジンマウントからの異音、シフトフィールに違和感ありますね。
ご相談のうえ、今回はトランスミッションのオーバーホールも施すことになりました。
作業前に試乗→洗車→2階にリフトUPの手順で→2階作業場に入庫です、パチパチ。
作業は1号リフトで、作業は安全にね。
技術はメカのスキルと環境で決まります、この2点は「確実な作業」には欠かせません。
私たちは売り上げや利益よりHondaユーザーの満足、喜びを優先させることを約束します。
貴方のHondaをまっすぐにうけとめます。
まずトランスミッションを脱着するので、ミッションオイルを抜いて「廃油の状態」をチェックします。
キレイに洗浄した「パン」に廃油を受けて色、臭い、指触、金属粉の有無などよ~く点検しますね、
その場合の判別は大まかですが多少の金属粉は大丈夫、
金属パーツの欠片が見えたらオーバーホールが目安ですねん。
K型エンジン搭載のFF車種はサブフレームを脱着するので先ずステアリングコラムジョイントのカバー、
写真の青〇部を取り外します。
カバーの下のジョイントに基の位置をマーキングしてからスプラインを抜き取ります、これが再組時に役立つんですね。
ジョイントをフリーにすると、これでフロントサブフレームを降ろせる前準備は完了です。
K型エンジン搭載のFFレイアウト車にフロント廻りの重整備を施す場合は、
先ずフロントサブフレームを取り外します。
この固体は雪国特有の融雪剤でサフフレーム各所に腐食が発生、
ペーパーで下地を作り脱脂してから錆び止め処理を施します。
青→前側エンジンマウント、大型のエンジンマウントは中にオイル液封タイプです。
パンクして中のオイルがリークしてました。
価格¥11,100円。
赤→の錆びはサブフレームの隙間に発生しています。
赤→やはり隙間に錆びがガッビガビ~、
しかしデスタンスカラー青〇も見事なくらい位置がズレズレですね~、
このあと錆びを落として面を出して置きます。
こんな感じに下地を出してから、融雪剤に負けないように、防錆黒処理を施して、
リジカラグリスもたっぷりと塗布して組み付けますね。
これなら20年経過しても錆びません。
破断していたミッションマウント、価格4,100円。パーツの取り付け位置は次の写真を見て下さいマセ。
赤〇が破損していたミッションマウントの位置、バッテリーブラケットの下に密かに存在してます。
今回はエンジンは搭載したまま、トランスミッションだけを「そーっと」取り出しました~。
降ろしたギヤBOXのクラッチハウジング内、メインシャフトはこんな状態、
スラッジは多くてギョですがオイル漏れもない「とても良い」状態ですね。
青⇒に注意、メインシャフトの先端部が変色しています。
メインシャフトの変色は、砲金カラーの「磨耗ガタ」が原因でした。
磨耗していたカラーを抜いて新品に交換します。 価格¥300円
左側が交換したクラッチ関係の部品群です、フライホイルは軽量なFD2用、部品互換性があるので流用しちゃいました。
この部分の部品代は合計¥46,000円、全部でこの金額です。
注文はパーツバンクにね、
↓
Honda Parts Bank
新、旧比較のクラッチハウジング内を撮影しました。
バックの絵はキュビズムの代表作「ゲルニカ」です!
でパッカッンと分解、上がミッションケース、下がクラッチハウジングですね、
で赤〇が純正の内蔵マグネットですが、、、
近接撮影しちゃいました~たまりませんな~
金属粉の樹氷ですね、シュールです。
交換した新品マウント類、価格¥41,000円
注文はパーツバンクにGO~。
↓
Honda Parts Bank
OHされ搭載されたトランスミッションASSY、
詳細はHPで
↓
TRANSMISSION OVERHAUL
OHされたドライブシャフト(左側)、右は旧ドライブシャフトですね。
詳細はこちら
↓
Drive Shaft Set Assy
完成後は慣らし運転+試乗で実走行にてクルマ全体の動作確認します。
試乗で車体の各部を馴染ませてから「精密にアライメント」調整を施します。
この「アコードの駆動系のOH一式」は、総額で¥622,904円でした。
ご用命ありがとうございます。
Posted by 吉澤