タイプワンでは作業の前にスタッフが試乗させて頂いてます、お客様のクルマの状態を知りたくて、
でも試乗や洗車はお預かりの時に許可を得てから、もし試乗や洗車が不要なときは
軽~く一声かけて下さい~マセ。
さて作業は安全を最優先に、重物は確実に降ろし、OH品を載せる時は正確に、を心がけてます、あたりまえですが、、
これはS2000ミッションの内部構造で3軸構成が特徴ですね、赤矢印がメインシャフト、
写真では隠れて見えませんが左側のクラッチハウジングの先端部に今回の問題点があったんですね、
その問題の先端部を赤〇でマーキングしました、この部分はクラッチハウジングにあるフライホイルに刺さります。
フライホイルの中心にレイアウトされたパイロットベアリングに支持され、シャフトが振れないような構造なんですが、、
シャフトの赤矢印が見事に磨耗してました、シャフトも振れてたんですね、
だとするとシャフトもパイロットベアリングも駄目でしょう。
これですね、、フライホイルから取り出して指で触るとやっぱし、「グリグリのガリガリ」でした、
部品は1個で¥840円です。
次はカウンターシャフト、メインシャフトの下にレイアウトしているので、より湿潤はしていますが、
やはりクラッチハウジング内に隠れている青〇でマーキングしたのが問題の「先端部」。
青矢印部のオイル穴が詰まってました、S2000のミッションは標準でオイルポンプが内蔵されて
オイルは強制潤滑されてます、またスラッジは赤〇の磁石で吸着されて保護されてますが
オイル環境が悪いと詰まりが起きるんですね、
先ずはオイル交換です、不要なオイル添加剤が詰りの原因になるので、、私たちはおススメはしていません。
で中空シャフトにステンの細~い針金を挿入して、ホジ~ホジ、すると徐々に開口して開放されました、ふぅ~、、
僕らはこれをカテーテル処置と呼んでますけど、、、
オーバーホールしたミッションやクラッチを載せる時にはサブフレームを動かすので「リジカラ」を装着だぜ、
この先はいやでも読んでね、これでサブフレームとボデーのすきまは「ゼロ」、
あなたとクルマのすきまも「ゼロ」で安心です。
作業が終わると試乗で各部を確認、途中で夜の横浜を背景にピカリ~のパッチシ~の。
翌日の朝は冷えた状態で慎重に始動をチェック、(前のブログはこちら)AM7時30分、
エンジンさんは問題なし、健康です。
港ヨコハマをバックに記念撮影、さ~出発。
試乗から戻ったら精密なアライメント調整、これが作業の最終フローです。
タイプワンではHondaスポーツの駆動系やトランスミッションを用意させていただいてます。
商品の詳細はこちら→ AP1、AP2、 CL7、 DC5、 FD2、 DC2、EK9、 AP1DIFF ASSYなどなど、
黄色を降ろしたリフトには次のS2000が入庫しました、、イエロー上げて、おろして、シルバー上げる、
同種、同色だとスタッフが間違える、、な訳はありませんが、、
とあるトランスミッションを分解したら12年、20万km走行後で「こんなにキレイ」な状態でした。
こんなとき、なぜか嬉しいんですね、メカとして・・・。
でも感じました、いつもお仕事を頂いている「お客様」への感謝を、
これからも期待を裏切らないように、高いサービスとフレンドリーなタイプワンを目指しますので、
これからもどうかよろしく、、
Posted by吉澤