オーナ様からはオイル消費は「ありませ~ん」問題ナシとのコメントでした。
でもマフラーの出口はこんな状態、
こんな感じだと2000kmで1L程度のオイル消費量が予想されます。
マフラーの出口の状態でシリンダーの傷とピストンのクリアランス過大が
予想が出来ちゃうんですね、人的に言うと「?」みたいな、、
このお車は今年の3月、17万km時点でギヤBOX、サスペンションのオーバーホールのご依頼で
タイプワンで作業させて頂きました。
今回はエンジンのオーバーホールのご依頼です。様々な打ち合わせを行い、SPOON製2,2lエンジンに載せ換えとなりました。
商品情報はこちら→ エンジン(www.spoon.jp/products/details/s2000/10000-F20-901)
作業前に試乗してみると流石にギヤBOXのフィーリングは良好そのもの、シフト操作がコクコクとゴキゲンな状態、グ~です(笑)
もちろんクラッチのフィールは言う事なし、降ろす前に抜いたミッションオイルは金属粉もなく臭いは芳醇、良い状態です。
とても綺麗なミッションをまずASSYで降ろします。
次はエンジンを単体で降ろして、これも作業前に抜いたエンジンオイルは捨てる前に良~くチェックします、
「量も質も並」次はもう少しだけ交換時にオイル減りの点検はマメにお願いしま~すね、スイマセン上から目線で、、。
空のエンジンルームと単体で降ろした旧のエンジンの記念写真です、、
インマニの内壁全体が油分が多い濡れた状態、ブローバイが環流し滞留していたんですね、これもオイル消費の要因になります。
インテークポートはガスの吹き返しでこんな感じ、ポート面には「はみ出し」たポートの段付きが、
新車組み立て時のパッキンもポートに「はみ出し」、これはイカン、アカン。
新エンジンに装着するインマニはポートを切削して研摩も施し段付き修整します。
でも量産はこんな感じで、これが標準的なHondaエンジンの状態で心配はありません。
切削作業で出た「研摩粉」も「カーボン」もインマニは内部を高圧で徹底洗浄してから再使用します、お任せあれ、、。
参考までにスロットル裏はこんな感じです、吹き返しが多いのでアイドル系の制御バルブなども要注意、スロットルはSPOON製ベンチユリービッグスロットルに交換になりました。これでバタフライの動きもスムーズになります。これならアクセルワークが楽しくなりますね、バレリーナの右足の様に華麗に踏んで下さい。
商品情報はこちら→ ベンチュリービッグスロットル(www.spoon.jp/products/details/s2000/16400-AP1-021)
インジェクタ―それ事体はキレイでした。点検してパッキン交換で再使用が可能でした、良かった~♡
排気側のヘッドポートはスラッジがテンコ大盛り、カーボンが多く幾重にも堆積してました(涙)
バルブガイドとステムのガタからステムシールからオイルリークが✖、
いわゆるこれがオイル下がり状態、つまりこのエンジンはオイル上がりも下がりも「上下とも」あると言う個体でした。
山田製作所製の純正新旧ウオーターポンプの比較写真、
写真では見えませんがウオーターポンプシャフト部から冷却水リーク痕がありました。
新エンジンに補器類を移し替える間に、エンジンルームをCRCを使いキレイにします。
錆びたボルト類は新品に交換、アースベースは磨き、全体を点検してスカッとさせますね。
精密に組まれた珠玉のSPOON製2,2lエンジンをキレイなエンジンルームに慎重に積み込みます。
こんな感じで粛々と丁寧に、蛇足ですがエンジンハンガーなど
重工具は24カ月に一度全交換しています、作業は安全と確実に、タイプワンは清潔な作業環境とスタッフの向上心を日々心がけています.
もちろんユーザーベネフィットと顧客満足の追及は言うまでもありません。
交換するサーモスイッチ 右がノーマル、左は特性違いのスプーン製、
商品情報はこちら→ サーモスイッチ
搭載後はエンジンを始動し下回りのチェックです。ギヤを入れ聴診器を使い
測音聴診も行います。