オーバーホールで分解しているF20C型のエンジン、走行距離は9万km、

 

ヘッドカバーの裏側もヘッド内部も凄くキレイ、

3000km程度でオイル交換していて、

ここまで満点エンジン❤

カムの下に位置しているロッカーアームや

カム本体もとても良さそうな感じ、ローラー面も傷なくキレイ、

カム錆の発生も在りません。

あれれ、でも左のタぺクリ調整ネジ部の

「突出し量」がチョット少し妙かな ???

 怪しい部分のロッカーを取り外して見ると、

やっぱりアジャストボルトが欠損してました、

でも結構な確率でこんな感じです、

タイプワンではアジャストボルトは

有無を言わさず全交換です、

1個¥250円だし、キッパリ!

ロッカーASSYを取り外すと中心にバルブの頭部が見えます、

コッターは2個、バルブを挟んで対向していて、

丸くて大きなリティナーが弁系の全体を構成しています。

リティナーの上面には何も問題は見受けられません、

よさそうですが、、 じゃじゃじゃーン(家政婦は見た風)

裏側を見るとクラックが、、下側にはこれから成長しそうな

極小のクラックが見えますね、

結局16個のリティナーの内6枚が駄目、

でもこのエンジンの動弁系部品の再使用は出来ません、

理由は恒常的なオーバーレブ予想からです。

 このリティナーには3か所ものクラックが、これは超ヤバイです、

 破断寸前、ちょっとギャと言わすと即ドカンと行きそう、

 今回のオーバーホールでブロー寸前の状態を見つけたのは、

 実は紙一重のタイミングだったんですね。

バルブ頭部を拡大すると面が荒れてます、

私達はこれら動弁系の小傷は見逃しません、

一見派手なエンジンチューニングよりもバランスの良い

高耐久なHondaエンジンのチューニングを

私達は目指しているんです。

モノ凄いのも好きですけど (笑)

 

 

Posted by吉澤