初代FFタイプR、スリリングでワクワクする乗り味で、いまだ人気のDC2’96スペックの入庫です。
連日の猛暑のなか、遥々関西からご来店いただきました~。
新車から12万km走行し、クラッチ操作、シフトフィールに違和感を感じるということで、
今回はミッションとクラッチ回りのリフレッシュをすることになりました。
先ずは試乗で現状を確認して、エンジンルームを温水高圧洗浄機で油汚れ、埃をキレイに落とします。
キレイにしてから2Fの作業スペースへ、、
サクサクミッションを下します。
エンジンとの連結部の隙間が徐々に開いて来ました、もうすぐミッションが下りますね。
さっきまで走っていたクルマから下したミッションは、まだ熱いんですよ~!っと、メカの汗が光ります(爽)
ミッションを下したタイミングで、フライホイルもよりTYPE-Rらしさを楽しめる軽量なスプーン製に交換です。
純正のフライホイルさん、12万kmお疲れ様でした~。
交換したクラッチ関係の新旧写真です。
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CLUTCH COVER CLUTCH DISK[NON-ASB.]
因みに純正のフライホイルは重量7㎏です。
こちらはスプーンのクロモリ鋼製のフライホイル。
フライホイルの軽量化によりアクセルレスポンスUP!
元気なB18Cエンジンが、更に気持ち良く回りますよ~。
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FLY WHEEL
こちらはエンジンマウント、経年劣化でパックリ切れてました~(涙)
スプーン製のエンジンマウントキットに交換ですね。
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ENGINE.TRANSMISSION MOUNT SET
こちらはミッションとシフトレバーを繋ぐチェンジロッド、丁寧に乗っていても、、
シフトするたびに強いストレスを受け、ロッド接合部は開き、
このジョイント部分もユルユル、ガタガタになってしまうんです~(泣)
左はスプーンのチェンジロッド接合部のプレートによる補強部分です。
折角ミッションをオーバーホールした物に積み替えても、チェンジロッドやリンケージのブッシュがヨレヨレでは
フィーリングもイマイチ、シャキっとしませんからね。
スプーン製チェンジロッドとシフトリンケージブッシュに交換で、シフトの確り感が蘇り、新車以上のフィーリングに!
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CHANGE ROD SHIFT LINKAGE BUSH KIT
左は搭載するオーバーホール済みのミッションです。
組み込み済みのレリーズベアリングとフォークも新品です。
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TRANSMISSION OVERHAUL RELEASE BEARING
お次はバルブクリアランスの調整です。
ヘッドカバーを開けてみると中身はご覧の通りキレイです。
定期的にオイル交換をされて来たことが判るお手本の様なエンジンですね。
調整をする前に現状のクリアランスを測定すると各気筒、IN、EX共にばらつきはありませんでしたが、
クリアランスが広がっていましたので、規定値に調整です。
クリアランスを規定値に戻すことで、バルブタイミングも適正化され、メカノイズも減少し
体感出来る位の性能回復が見込めます。
試乗前にリフト上で駆動させてギアやクラッチの作動音を測音チェックしてから試乗です。
完成後は慣らし運転+試乗で実走行にてクルマ全体の動作確認をしてからお客様に納車となります。
今回の作業はお預かり4日、総額¥480,900でした。
ご用命いただき、ありがとうございました!
Posted by 吉澤