走行距離が85,000kmの通称96インテR、
各部の主要なコンポーネントやレイアウトはEG系と共通部品が多く、
両車種の間には部品の互換性がとても豊富です。
このブログがDC、EGのユーザー様、ホンダFF車種全般に向けてお役に立つことを願っています。
こちらののDC2はフロント廻りからの異音と振動で入庫しました。
当初は写真のタイロッドエンド青〇のガタかな、と判断を
していましたが、、、
赤→はステアリングギヤBOXのラック、青→はラックエンド、
ラックの先だからラックエンドですね。
このラックエンドにもガタがありました。 赤→部分ですね。
タイロッドエンドは1個¥4,841円、ラックエンドは1個¥5,303円、
両方とも新品に交換しました。
このラックエンドは普段こんな風にブーツに囲まれ隠れて見えません。
赤〇部分の先にタイロッドエンドをねじ込んで装着するんです。
この長ネジ部でタイロッドエンドを伸縮させて
アライメントの「トー角」を調整、左右を同じ分だけ回して、
ちなみに標準車高で片側ずつ半回転、両方で合計1回転させると
トーは0,65度変化します。
フジツボ状態のリアサスアーム、
旧ブッシュの比較写真、これは新アームASSYで交換します。
トレーリングアームは高額パーツなので赤→部分の
ブッシュだけを打ち変え、アームは磨いて再使用しました。
環境アタックを減らす方針の政府要請に少しでも貢献しちゃってます、
でも一番のエコは実は永~く乗ることなんでは。
トレーリング ブッシュ 見事に切れてる~、SPOON製に交換します。
商品情報はこちら → BUSH SET RR.TRAILING ARM
リヤスタビ周辺の部品群、 写真の左側が交換した新品部品です。1台分で¥4,978円、
スタビの目玉ブッシュ、かわいそうなくらい「ヨジラレ」てボロボロに切れてます。
フロントアーム類やブッシュなど前廻りの1台分 全部で¥81,586円
新旧 ドライブシャフトの比較です。
商品情報はこちら → ドライブシャフトセット
ドライブシャフトのインボード部からグリスが漏れて「滲み跡」が見てとれます、
ブーツバンドでしっかり締めていても脇から漏れ出ちゃうんですね。
これはジョイント内が摩擦熱でグリスが発泡、するとブーツはパンパンに、
破裂寸前の風船のようになったから「漏れた」証拠なんです。
ドライブシャフトのアウトボードもよく焼きつき破損して異音と振動の原因になります。
しかし錆びが凄いですね、ここの錆びはスプライン部の油成分が高熱で飛んだから。
アウトボードの赤く錆びたスプライン部分はフロントハブの中心、
青→部を貫通してローターと共締めされるんです、、
ここがFF車の弱点、いわゆる「弁慶の泣き処」ですね。
私達はダンパー交換、リジカラの装着などで
足を分解したり触ったら、「馴染ませて」からのアライメント調整を基本と考えています。
走らせ馴染ませるとアライメントは変化するんですね。
今回の試乗は、コースの途中にある歴史的な明治赤レンガ倉庫前で記念撮影しました~。
このDC2の総ての部品代¥345,794円 工賃¥142,800円 合計総額は¥488,594円です、
作業のご用命、ありがとうございました。
Posted by吉澤