京都からのシルバーのFD2、これまでもリジカラの装着などで何度かご来店を
頂いてました~、
今回のご依頼はミッションのOHとクラッチ交換、現状は高回転で少々2,3速がシブイ状態、
プラス少し音振を感じます。
分解したところミッション内部で破損したシンクロ、、、、そんなレポートです。
走行距離は11万km、主に街乗りがメイン、そんな表現に何となくユル~イ走行をイメージしますけど、
距離じゃないです、あくまでペースです、サーキットより峠の方が厳しい場合もありますから、
フムフム、では作業開始の前に試乗してみましょう、ギヤオイルを抜いたら廃油の中を診ます、
金属フレークをペンライトで照らして確認して、匂いも点検します、
廃油は調べてから廃棄、油脂類の交換時には廃油の状態を見ましょう、
汚れ、メタルフレーク、臭いなどが判断材料です、確認しましょ、
それがマニュアルギヤBOXユーザーの心意気、一寸大げさかな、、。
k型エンジンを搭載したFFパッケージ車は先にサブフレームを降ろしてからミッションASSYを降ろす手順です、
並行してドラシャ、ハーフシャフトも目視と指触でよ~く点検しました、、結果は交換になりました、
ドライブシャフトの商品情報はこちら → ドライブシャフトセット
ミッションハウジングに対向しているエンジン側のブロック面は汚れは一度キレイに洗い流します、
リヤカバーのオイルシールからのオイルリーク、シールリップのコンディション、
セルモーターのギヤ荒れなども見る(視る)点検する、「スルスル3S」活動中です。
元のフライホイルは振れ、歪みもありません、再使用可能でした、特殊工具で固定化し、
フライホイルボルトを規定トルクで締めてチェツクでマーキングします。
ボルト緩み、締め忘れ、ケアレスで起きてイケない事をは予知して予防する、
クラッチデスクの当たり面には馴染み性の向上でペーパーで荒らして脱脂して処置、、。
分解前の旧ミッションのクラッチハウジング内、汚れ方はいたって普通です、レリーズ係も
潤滑されていて動きがスムーズ、妙な偏摩耗もありません、いい感じですね。
でも入庫時に試乗して感じたシフトの違和感はどこから、、で分解していると、、
ここでした、2速、3速のギヤとシンクロですね、特に大きな問題は右側のシンクロスリーブに収まる黄銅色の
ブロッキングリング、ちょうど隙間に挟まりながら、、、よく自走で持ちました(驚)
スリーブはこんな感じに摩耗が進行してました、マ普通、異常ではありません。
ちなみに新品はこんな感じ、山裾と山頂が「キチッ」としてます、アイガ北壁みたい!!
問題のブロッキングリングです、ケースに収まりなんとか破片が飛び出さないで、
裏側から撮影した「偶然」のショットですね、
ミッションはエンジンよりも手と指の感触、習熟度(センス)が必要なパートです、エヘン、
僕も新人の頃は試乗を終えてOKが出るまでヒヤヒヤでした(懐)
そんな想いで製作したOH済みのトランスミッション、 通販で購入したら「慣らし」ラッピング運転はお願いね❤
トランスミッションの商品情報はこちら → トランスミッションASSY
同時に交換されたエンジン、ミッションマウント類の1台分、価格¥68,985円、
部品はパーツバンクが好いみたいですよ~(噂)
装着済みリジカラの経過を見るのに左右水平、1G車高、ライドハイト、コーナーウエィトを再計測しました、
リジカラって装着後は「どうなるの?」的な報告は近々このブログで報告しちゃいますね、
作業をすべて終えたら試乗、各部がナジんだ試乗後にアライメント調整を施します、
部品代(T/Mオイル、クラッチフルード込み)¥381,177円、
工賃は11.5時間¥96,600円、総額で¥477,777円、
いつもご贔屓に頂きありがとうございました。
Posted by吉澤