FD2-140型のシビックタイプR、新車から11年、走行147000kmでご入庫を頂きました。
クラッチが重く、各ギアのシフトが入り難い、抜き難い状態で冷間、温間ともフィールが良くありません!
クラッチ交換、ミッションOH、アーム、ハブ、ハブベアリング、ドライブシャフト交換、エンジン調整がメインの作業リクエストです。
降ろしたトランスミッションのケースをパカッと開けて、内部を仔細に点検すると、、
赤→のシフトフォークに挟まれているのがチェンジピースです。
チェンジピースのサイズは3cm角くらいの小さなパーツですが、、赤〇部が問題です。
拡大して視るとガイドと接触する表面が叩かれ変形、月の表面の様です。
各ギア、シンクロの表面にも傷が、、クラッチの不良が原因ですね。
トランスミッションをOHしている間に平行してサブフレームやハブを
分解→洗浄→防錆を施します。
組み着け前のOHされた前後アーム、サブフレーム、ハブの各部品、エンジンマウント、ブレーキマスターASSYも交換になりました。
サブフレームとボディに在る隙間には「リジカラ」装着がおすすめです!(広告)
前後ローターには防錆でジンク塗装を施します、この後のフローで試乗するとパッド摺動面の生地が露出して通常のバイト感が出ます。
セルモーターは戻り不調があるのでリビルト品に交換しました。
ドライブシャフトも問題あり、まずハブから抜けない×2、何をしてもガンとして抜けない、バーナーで炙っても、叩いてもダメ、超~浸透剤を土日2日間浸け込んでもダメ、普通なら5分の処ですがハマりました、大渋滞です(笑)
DRIVE SHAFT SET → https://www.spoonsports.jp/products/details/42300-FD2-C00/civic
タぺクリの調整でヘッドカバーを開けます、カバーの内側がキレイ、オーナーのオイル管理が良い証拠ですね。
クリアランスを隙間ゲージで計測すると奥の排気側(EX側)は0.29mm程度でした、がしかし、手前インテーク側のクリアランスは0.35~0.40程度、基準限界値が0.25なのでいわゆるスカスカな状態でした。
これだけクリアランスが違うとタペット調整後にエンジンフィールは激変しますね。
K型エンジン基準値
In 0.21~0.25
EX 0.25~0.29
摂氏25度 冷間時の規定値)
作業後はブッシュ、ブレーキなど十分に試乗して各部を馴染ませましょう。
私達タイプワンはお客さまのお話を聞きながら「最善、最良」のプランをご予算の範囲でプランニングさせて頂きます。
ありがとうございました。