今週は走行距離16万kmのEK9シビックタイプRがご入庫しました。
エンジン始動後にクラッチに違和感を感じ、ギアが入り難くなったとの連絡があり、積載車でのご入庫となりました。
このシビックは2年前に中古で購入したそうですが、中古屋さんから納車前にタイプワンで足回りのリフレッシュをさせて頂いたお車でした。
タイプワンに到着した時にはエンジンが止まっていないとギアが入らない状態、、
リフト上でエンジンをかけて聴音すると、クラッチペダルを踏むとキュルキュルと金属音がでていました。
早速ミッションを降ろし、原因を探ります。
レリーズフォークやレリーズベアリングは磨耗していましたが特に問題無しです。
しかしミッションケースをよく見ると、レリーズベアリングガイド部周辺には摩材のダストとは違うキラキラした鉄粉が溜まっていました。
これはクラッチ側から飛散している様です。
そしてクラッチカバーを外した瞬間、金属の破片が落ちてきました。
どうやらコイツがクラッチディスクとカバーの間に挟まっていたせいでクラッチがちゃんと切れていなかった様ですね。
純正形状のクラッチディスクにはスプリングが組み込まれていてクラッチをつないだ時の衝撃を吸収しています。
この破片はその衝撃で赤→部が折れた物でした。
クラッチ部品はオーナー様のご希望でスプーン製に交換しました。
軽量フライホイールによりレスポンスアップしたシビックでhondaスポーツをこれからも楽しんでくださいね!
FLY WHEEL
CLUTCH DISK[NON-ASB.]
CLUTCH COVER
RELEASE BEARING
同時期に入庫していたサーキット走行メインのDC2インテRもクラッチトラブルでした。
こちらはフライホイール側のスプリングの押さえ部分が破断してクラッチが切れなくなり、シフトが入らない状態でした。
クラッチ操作が荒いとこういったトラブルの危険性が高まります。
前オーナーがサーキット走行していた車両などを中古で購入した際は注意が必要ですね。
クラッチペダルのストロークやミートポイントが普段の感じと違う時やどのギアも入り難いと違和感がある時はクラッチトラブルの前兆かもしれません。
そんな時は是非タイプワンにご相談ください。ご連絡お待ちしています。