Renovation Car の製作レポです。今回はアコードユーロR、CL7型ですね、どんなクルマでも着手前に温間時だけでなく冷間時でも試乗を行い現状をしっかりと把握、ここ重要!!
次はリフト上でエンジン、ミッション、ブレーキなど動かして試乗で気になった音源を診断、それらを十分に行ってから分解作業を開始します。
エンジン、ミッションなど載せたフロントサブフレーム、燃料タンクを抱えたリアサブフレームと言った主要コンポーネントをまるごと取り外したCL7、床下から見上げた風景は、躯体のみ、ネイキッド状態で何にも無し!
この車両は14年、14万kmの経過で青○部分のボディに錆が発生していました、床のこの部分はサブフレームに隠れているので裸にしないと視る事が出来ません。
分解したパーツ群はリペアし再使用するグループの各パート毎に取りまとめ、撮影して現状を記録、これらを床一面に並べて選別します。
リアサブフレーム系はハブベアリング、サスアーム類を交換、燃料ポンプは音が出ていたのでパッキン含めた交換、タンク内も
錆の有無を仔細に点検、あらゆる部位、ボルト類を見直します。
エンジンは圧縮、音、振動、シリンダー内壁の傷探査、抜いた廃油、オイル消費量などから判断して全く問題がないのでこのまま使う事にします。
ただしヘッドカバーを開けてバルブクリアランスは調整、ウォーターポンプやベルトテンショナーなどの劣化したパーツ類は全交換しました。
インマニ等の補機類は内壁まで完全に洗浄を行いエンジンハーネスも点検して養生してから再組み立て致します。
トランスミッションは分解→洗浄→完全にオーバーホールを施し、
なおかつ今回はファイナルを国内仕様の4.7から5.1にレシオを変更、加速特性を俊敏にチューンしちゃいました。
車体床面はパネルの合わせ面など広範囲に防錆が必要との判断で先ず錆の在る部分はサンデングした上で防錆塗料を塗布、土日を挟んで完全に乾燥させ再度塗装を施しました。
その上で更にチップガードを2度重ね塗り、これで塩害受けても大丈夫、ボディ保護はバッチリ、プラス遮音効果も望めちゃいます。
塗装面より床面が気になる、そんな私達て妙ですよね、て言うか怪しいかも(笑)
ステアリングギヤボックスはEPSの不具合エラーが出ていました、分解するとピニオンと一体化されたトルクセンサー部のギアに同心円状の傷が、、これが妙なアシストのフィールの原因なんだ~これでステアは自然になる筈、、
タイロッドエンド、ラックエンド、ブーツ類も交換して再組します。
アクセル、ブレーキ、クラッチなどABCペダル、ステアリングギアBOXやコラムなど身体で操作するパートをファインチューンするとクルマの質感は大きく変わります。
ハブ、ナックル、サスペンションアーム類は全て交換、特にこの個体の場合はサブフレームにもボディ床面と同様の防錆塗装を施しました。
これからも永く安心して乗れる事を目指し、担当する各メカは情熱大陸的に作業を進めて行きます。
ダンパー、スプリングも交換して快適な乗り味に、新品パーツで組み上げた各部は艶々でプリプリです。
スッキリ綺麗になったアコード、しなやかでシットリとした車体、気持ち良い痛快なエンジン、超~痺れる大人なHondaスポーツに仕上がりました。
車両総額 SOLD
車検 平成30年2月
お問い合わせはコチラ
Posted by Jomoto
————————————————————————————
詳細
CL7-100系 2003年式 走行距離 142,200km 車検 平成30年2月
仕様
・エンジン系
ビックスロットル、4-2エキマニ、エアクリーナー、スポーツECU、スパークプラグ
バルブクリアランス調整、ウォーターポンプ、テンショナー、ACGベルト、イグニッションコイル交換
・駆動系
ミッションオーバーホール、ファイナルギヤ5.1
FD2純正フライホイル、クラッチ一式
・ブレーキ
Bペダルボックス、NSXキャリパー、ステンメッシュブレーキホース
・足廻り
リジカラ、ステアリングリジットブッシュ、純正新品サスペンションアーム、ショックアブソーバー一式