今回は、10万キロオーバーのEK9のメンテナンスです。
茨城在住のお客様で2年前に中古で車両を購入、以前のオーナーがどのような走り方をしていたか分からない、これからも末永くこの車に乗っていたいという事で車検を兼ねて各部のメンテナンスを行うことになりました。
まずはじめにEK9を試乗して見ました。
実車に乗る事で正確なメンテの方向が提案出来ますので、私達は試乗を念入りに行っています。
車両をチェックしたところクラッチを踏むとギコギコと音が出ていました。
過去にクラッチを交換した可能性が低いので交換する事にしました。更に距離も10万キロを超えているのでタイミングベルトも交換します。
この修理の場合はタイミングベルト以外にもウオーターポンプの点検やギヤBOX、クラッチのOH作業が予想されるので降ろして作業です。
まずはトップの写真のようにエンジンを下ろします。
ミッションを外しクラッチをチェックしました。
クラッチカバーやフライホイルに焼けている部分がありました。半クラを多用していたようです。
そして、レリーズベアリングのクラッチカバーへの当たりが他の車より広く動きも非常に渋くなっていました。クラッチを踏んだときのギコギコ音はここが原因と思われます。レリーズベアリングとセットでレリーズフォークを交換します。
今回はアクセルレスポンスの向上を狙いSPOON製フライホイルを使用し、スポーツ走行に対応できるようクラッチカバー、ディスクもSPOON製にしました。
次はタイミングベルトの交換です。
タイミングベルトの交換時はウォーターポンプ、テンショナーベアリングをセットで交換し併せてバルブクリアランスの調整も行います。
外したウォーターポンプをチェックしてみると水漏れの跡がありました。Oリングが硬化してシール性が低下したのが原因です。
エンジンマウントを交換します。
最近入庫するB型エンジン搭載車のほとんどが走行距離や経年劣化により亀裂や折損が見られます。
やはり切れていました。
耐久性やアクセルレスポンスの向上のためSPOON製のマウントに交換しました。併せて、ヒーターホースも新品に交換しました。
クラッチの状態が悪い割りにやマウントの痛みがひどくなかった状況からこの車の前のオーナーは街乗りがメインだったようです。
リフレッシュを行い車両の状態も把握できたことでこれからも安心して乗りつづけることができますね。
そして最後に作業後の試乗チェックです。
各部リフレッシュされた車両を作業後に試乗チェックすることで作業前とのフィーリングの違いを確認し、また作動チェックすることでお客様に安心して乗って頂けるよう私たちは心がけております。
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