「突然ギヤがどこにも入らなくなることがある。」とのことで
静岡県からCL7のお客様が御来店されました。
早速チェックしてみると、クラッチのストロークが少なく、
半クラ状態でキープしようとすると、クラッチペダルが
徐々に奥まで入ってしまい、クラッチフルードが抜けていく感触でした。
そこで今回はクラッチオペレーションチェックと
前回クラッチ、LSDをオーバーホールしてから5万キロ走行しているとのことでしたので、
クラッチ、LSDオーバーホールも行うこととなりました。
まずは今回の原因と思われるクラッチマスターシリンダー、
スレーブシリンダー周りのフルード漏れが無いか点検しましたが
どこからもフルードは漏れていない模様。
となると・・・、
ここが原因でした。
写真左はクラッチマスターシリンダーを分解したものですが、
指で示している部品がピストンです。
通常クラッチを踏むとこのピストンが押されて液圧がかかり、
ミッション側のスレーブシリンダーがストロークすることでクラッチが切れます。
しかし写真中央を見てみると、その液圧力を保持すべきオイルシールが
切れてしまっています。
圧力がここで逃げてしまった為にクラッチが切れず、
ギヤがどこにも入らなかったのですね。原因が判明し一安心!
マスターシリンダーからギシギシ異音も生じていたため、
ASSY交換することになりました。(写真右)
そして次はクラッチです。
写真左が今回外したクラッチディスク。中央が新品。
ディスクの厚みは限界値まで減り、溝も完全に無くなっていました。
ちょうど交換の時期にきていたのですね。
レリーズフォーク、ベアリング(写真右)も交換です。
そして、、、クラッチ交換等でサブフレーム脱着時に、もはや定番化しつつある
ステアリングギヤボックス、サブフレームのリジット化。
サブフレームを下ろす機会が来たら、ぜひ装着しておきたいパーツですね。
ギヤの入りも非常にスムーズになり、またリジット化されたことで
ドライビングが一層楽しくなりましたね。
今度感想聞かせてくださいね!!
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