前回のS2000サスペンションリフレッシュの続きです。
写真左はフロントアッパーアームのブラケット部。サーキットを走行されているハードユーザーには要注意ポイントです!
ワイドタイヤでの路面からの大きな入力でブラケット部が動くため、最悪は矢印部のスポットが剥がれてしまう事があります。一度剥がれてしまうと正規な位置出しが困難ですので、剥がれる前に処置をすることをお勧めします!
写真中央はSPOONガゼットプレートを溶接しているところです。写真のようにアッパーアームブラケットを包み込むように高強度なハイテン材のガゼットプレートを溶接します。
アッパーアーム取付部の左右をボックス型に繋ぐ事で剛性が遥かに上がり、コントロール性が向上します。
サブフレームリジットカラー(写真左)も同時装着でクルマ全体の剛性が上がり、特に高速域における安定性とコーナーリング性能が向上できます。
そしてさらに、S2000特有のピーキーさを和らげ、コントロール性を向上させるためにADJコントロールアームを装着。トーコントロールアームの角度を補正し、ジオメトリが最適化されることで、アクセルオンでの唐突な巻き込み感が抑制され、アクセルコントロールがし易くなります。サーキット走行をするS2000ユーザーにはまさに必須アイテムと言って良いでしょう。
写真右はSPOONにて加工を施したドライブシャフト。S2000のウィークポイントと言われる駆動系の中でも最もトラブルが出やすいパーツです。SPOONドライブシャフトは耐久レースで培った技術を用いて加工が施され、一般道でもスムーズな走行フィールが得られます。このスムーズさと上質な乗り味こそが高耐久につながるのです。
詳しい加工内容はこちらを。
そして最後にアライメント調整です。S2000はスポーツタイプの車両だけあり、トー、キャンバー、キャスターがすべて調整可能ですので、ユーザーのドライビングステージや現状でのフィーリングを良く聞き取り、そのユーザーのベストなアライメント値に調整して完了。
試乗してみると、作業前と比較して明らかにしなやかでダイレクトなサスペンションフィールとなり、上質な乗り味となりました!
これからもさらに楽しいカーライフをお過ごしください!!
Posted by 原