S2000のお客様から、「サーキットを走行後、帰宅途中でエンジンチェックランプが点灯し、アイドルが少しばらつく。」との連絡があり入庫されました。
まずは写真左のようにHIMをつなぎ故障診断をかけてみると、チェックランプの原因は「2番気筒の失火」でした。
プラグを1本ずつ外してチェックをしていくと、プラグの締め付けトルクが全体的に緩く、2番気筒は完全に緩んでいる状態でした。
2番だけ完全に緩んでいたために失火したのでしょう。
写真右はその緩んだプラグですが、矢印部を見てみるとヘッド側のねじ山が少し付いて来ているのがわかります。今回はプラグを新品に交換して規定トルクで締め付けられたので大事には至りませんでしたが、もしサーキット全開走行中に緩んでいたら、プラグがかじってしまい、最悪はヘッドを下ろさなくてはならなかったかもしれません。
サーキット走行をされるハードユーザーは定期的にプラグのチェックをお勧めします!
そして今回もう一つこんな事が・・・
プラグ交換などの作業の際にオイルフィラーキャップを外したのですが、写真左のように純正のオイルフィラーキャップのねじ部が欠けておりました。このまま気づかずに使用しているとフィラーキャップは完全に割れてしまい、オイルが噴出していたかもしれません。
実はこの純正オイルフィラーキャップの割れは大きな振動を伴うレースでは決して珍しいものではなく、レースエンジンに写真右のようなアルミ削り出しのオイルフィラーキャップが装着されているのはそのためでもあるんです!
単なる“ファッション”というだけでは無く、ハードユーザーには交換をお勧めしたいパーツです!!
Posted by 原
タグ:オイルフィラーキャップ プラグ
Array Array