今日は群馬県からCL7のお客様がご来店です。
「走行75000km、新車で購入してから丸8年経つので消耗部品をリフレッシュしたい。」との事でした。
まずは今まで無交換のクラッチです。
ミッションを下ろしてクラッチを見てみると、クラッチディスクは写真中央のように磨耗しておりました。溝が無くなっているので綺麗に最後まで使い切った感じです。
今回、クラッチディスク、クラッチカバー、レリーズベアリングはCL7純正新品に、フライホイールはFD2用の純正に交換です。CL7純正6.2kgに対しFD2用は4.7kgですので1.5kgの軽量化。エンジンの吹け上がりも良くなり、サーキット、峠走行ユーザーにはぜひお勧めしたいです!
写真左はミッションクラッチハウジングのレリーズベアリングです。クラッチのダストが積もっているのが分かります。作業前のクラッチペダルを踏んだ時の渋さは、このレリーズベアリングのグリスがクラッチダストに吸収されカサカサになってしまった為、スムーズにスライドできなかったからですね。
クラッチを交換するときは写真右のように綺麗に洗浄してから組み付けましょう!
そして見逃しがちなのが写真左のブッシュ。左が新品、右が今回外したものです。
このブッシュはフライホイールの中心に位置し(写真中央)、クランクシャフトに軽圧入されているパーツです(写真右)。
ミッションのメインシャフト先端部がこのブッシュに差し込まれベアリングの役割をしています。外したブッシュを見ると分かりますが、75000kmも走行すればこのブッシュも磨耗し、メインシャフトとのクリアランスも過大になってしまいます。ガタが大きいとメインシャフトが振れることになるのでクラッチ交換のときは必ず交換しましょう!
こちらはすでに定番パーツ。サブフレームリジットカラーとステアリングリジットブッシュです。
CL7はミッション脱着時にはサブフレームを下ろさなくてはなりません。クラッチ交換の時に同時に装着すれば、工賃は非常にお得!
純正のゴムブッシュをアルミ製カラーに交換しリジット化する事で、クルマの動きは激変します!シャープになるけどそれでいて、どっしり安定して、しなやか・・・。一見、矛盾している様に思うかもしれませんが、まさにそんなフィーリングになるんです!
リアもリジカラを装着し、これで前後バランスのとれた上質な乗り味となりますね!
エンジン系は写真左のように、やはりヘッドカバーパッキン部からオイルのにじみが有り、パッキン交換と同時にバルブクリアランスの適正化を行ないました。
その他、エンジンミッションマウント、最近トラブルが良く見受けられるクラッチマスター、スレーブシリンダーも純正新品に交換して作業完了。
純正部品を中心にしたリフレッシュ作業でしたが、作業後はクルマ全体がスムーズで乗りやすくなった感触です。
これからも末永く大事に乗り続けてくださいね!!
有難うございました。
今回の掛かった費用は下記の通りです。
クラッチ類純正一式 ¥44,110
工賃(T/M脱着、クラッチ交換) ¥71,400
エンジンマウント純正一式 ¥40,552
工賃(マウント交換) ¥ 8,400
リジカラ(フロント) ¥18,900
ステアリングリジットブッシュ ¥12,600
工賃(リジカラF、ステアリングリジット)¥ 4,200
リジカラ(リア) ¥18,900
工賃(リジカラリア取付) ¥12,600
バルブクリアランス調整 ¥21,000
ヘッドカバーパッキン純正一式 ¥ 3,035
クラッチマスター、スレーブ、ホース純正 ¥16,513
工賃(マスター、スレーブ、ホース交換) ¥12,600
クラッチフルード純正 ¥ 945
代車費用 ¥ 2,000
廃棄処分料 ¥ 1,050
合計 ¥288,805
代車をお貸しして1週間お預かりでの作業でした。
Posted by 原
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