今週は2台のS2000のお客様がエンジンOHで入庫されました。

まずは愛知県からシルバーのS2000のお客様。エンジンの排気量は変えずに2Lのオーバーホールです。
走行距離は168,000km。「最近、このS2000を家族から譲り受けたが、距離が距離なのでメンテナンスの必要な箇所を割り出して、優先順位を付けてリフレッシュを行ないたい」との事でした。

いつものように入庫後、お客様と一緒に試乗チェックし、作業メニューを決めさせていただきました。

まずはエンジンOH。
作業前の試乗では中、低速トルクが特に細くなっており、距離相応にパワーも落ちているようでした。

下ろしたエンジン1.jpg下ろしたエンジン2.jpg下ろしたエンジン3.jpg

写真は下ろしたエンジンの内部の写真です。
ヘッドカバー(写真左)を開け、シリンダーヘッド内を見てみるとスラッジが溜まっています。16万キロ走行すれば仕方が無いことですが、NEWエンジンを搭載したらもう少しオイル交換のサイクルを早めにすれば、スラッジの蓄積も減少するでしょう。

旧クラッチディスク.jpg旧クラッチカバー.jpg旧フライホイール.jpg

次は外したクラッチ・フライホイールです。今までに1回だけ交換されているようですが、作業前はクラッチペダルが重くなっており、ディスク、カバーも磨耗が見られました。

STDクラッチディスク.jpgSTDクラッチカバー.jpgSPOONフライホイール.jpg

今回はクラッチディスク、クラッチカバーは純正新品、フライホイールはSPOON製軽量フライホイールとなりました。NEWエンジン+フライホイール軽量化で切れの良いレスポンスと軽快な吹け上がりを味わう事が出来ますね!

NEWエンジン2.jpgNEWエンジン3.jpgポート.jpg

今回搭載するエンジンはF20C 2Lオーバーサイズエンジン。
SPOONエンジン室にて精密に加工、バランス取りを施した部品を組み込みます。写真右のようにエキゾーストポートもエキマニガスケットにピッタリ合う様に研磨し、磨き上げる事で排気効率を最大限に高めます。

リジカラ1.jpgリジカラ2.jpgリジカラ3.jpg

最後にリジカラを装着して作業完了!
作業前の試乗ではちょっとした路面のギャップでもゴツンドシンといったフィーリングでサスペンションブッシュの劣化が感じられましたが、今回はあえてブッシュ交換はせずにリジカラのみ装着をして少しでもサスペンションのしなやかな動きを取り戻したいとの事でした。

作業完了後、いつものごとくエンジンの慣らし走行を兼ねて試乗チェック。
やはり低速トルクが太くなり発進も楽になりました。サスペンションフィールも作業前に比べて、路面の段差を乗り越えても突き上げ感が少なくなり、角が取れたようなマイルドな感触となりました!

まずは慣らし走行です]
]>