今日はサーキット走行を楽しんでいるCL7のお客様がご来店です。
「走行距離が10万キロに達し、最近サーキット走行中にギアが入りづらいときがあるのでミッションをオーバーホールしたいとのことでした。」
2年前、6万キロ時にクラッチ交換、LSDを導入しましたが、LSDの効きも弱くなっているとの事でしたので、クラッチとLSDのイニシャルチェックも同時に行なうことになりました。



まずはミッションを下ろます。写真中央のレリーズベアリングを見てみると、クラッチディスクのダストがレリーズベアリングのグリスに吸収され蓄積しております。
作業前の試乗ではクラッチストロークが重く、引きずるような感触があったのはこの為ですね。
ダストの量から、クラッチディスクは相応に磨耗していることが想像つきます。



そしてクラッチを分解してみると、やはりクラッチディスクは磨耗し溝が浅くなっています(写真中央)。まだ滑るまでは減っていませんがおそらくあと5,000kmくらいで滑り出すでしょう。クラッチディスク、クラッチカバー、レリーズベアリングを新品に交換です。
写真右はフライホイールですが、こちらも2年前、6万キロ時に導入したFD2用フライホイールですが、磨耗も少なく状態は良かったので、フェースの当たり付けを行い、再利用します。



次にミッションを開け、状態をチェックしていきます。
ミッションの内部には写真左のようにマグネットがあります。このマグネットがギア、シンクロなどが磨耗して生じる鉄粉を吸着してくれるのですが、その量はちょっと多めです。やはりサーキット走行で酷使されていた為でしょう。
全て分解し洗浄後、ギア、シンクロ、シフトフォーク、ベアリング、ケース等の状態を細かくチェックしていきます。
写真中央は2速ギアですが、シンクロとの噛み合い部(矢印)が新品2速ギア(写真右)に比べてつぶれてしまっているのが分かります。
「ミッションの入りが悪い、ギアが抜けてしまう」というのはこのギアとシンクロの噛み合い部が磨耗したために生じます。
今回は1〜6速まで同じような状態でしたのでフルオーバーホールとなりました。



続いてLSDです。
新品取付時のイニシャルトルクは8〜9kgですが、2年4万キロ走行で約2kgまで落ちていました。そしてサーキットを走行する車両には必ず行うチェックが、写真中央のピニオンギアのクラックチェックです。
ハードユーザーに良くあることなのですが、LSD内部のこのピニオンギアが欠けて、破損してしまうことが有ります。イニシャルの調整だけではなく、浸透液で必ずクラックをチェックしてから組み付けることが重要です!
今回はLSDオーバーホールセットを使用し、イニシャルを8KGに調整しました。


![ミッション組み立]<br>
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