サスアーム一式1.jpg

今日は千葉県からS2000のお客様がご来店です。

「走行140,000kmを超え、サスペンションの動きが今ひとつなのでサスブッシュを中心に足回りをリフレッシュして新車のような乗り味を復活させたい。」とのことでした。

S2000のサスブッシュを交換する方法は次の2通りがあげられます。一つはサスブッシュ全てをSPOONサスペンションブッシュセットに打ち替える方法。もう一つは純正のサスペンションアーム一式を交換する方法です。

今回はお客様の希望で純正部品を使用してリフレッシュを行なうことになりました。

サスアーム一式.jpgタイロッドエンド.jpgサスブッシュ亀裂.jpg

画像左はAP1の新品サスペンションアーム一式とスタビライザーリンク、スタビホルダーブッシュ、タイロッドエンドです。サスブッシュだけではなく、ボールジョイントで締結しているリンクやタイロッドエンド(画像中央)、ホルダーブッシュも劣化しているので同時に交換しましょう!
画像右はフロントロアアームのコンプライアンスブッシュですが、矢印部を見るとブッシュに亀裂が入っているのが分かります。10年14万キロも走行するとほとんどのクルマはこのような状態です。
“最近、ハンドリングが鈍い、シャープさが無くなった、コーナーリング中にサスがよれる、ちょっとした段差でステアリングがとられる”なんて感じた方はこのサスブッシュの劣化が考えられます。

さらに、より安定した操舵性とS2000サスペンションの本来の追従性を実現すべく、サブフレームリジットカラーを装着しました。

ハブ.jpgハブベアリング.jpgハブ打ち替え.jpg
ハブセン1.jpgハブセン2.jpgエンジンミッションマウント.jpg

サスペンションリフレッシュを行う時は前後のハブ、ハブベアリングの状態も注意が必要です。
今回のS2000も14万キロ無交換でしたので、ハブの状態を見てみると、画像上左のように矢印部の磨耗がありました。
ハブの消耗と言うとハブベアリングだけ交換するイメージが有るようですが、実際にはハブの磨耗の方が激しいことが多いのでセットで交換をお勧めします!
ハブ交換のときは写真下左、中央のように耐熱の塗料を塗っておくとハブセンターが錆びにくく、見た目も良いですよ!!

ゴム類の劣化と言えば、マウント類も考えられます。
今回はエンジンミッションマウントも純正新品に交換です。

余談ですが・・・

エンジンミッションマウント2.jpg

画像はエンジンマウントのストッパープレートですが、矢印部が割れていました。
このプレートはクラックが入っていたり、歪んでいることも有るので、交換のときは良くチェックしましょう!!


今回の掛かった費用は、

純正サスペンションアーム一式        ¥160,755
純正スタビリンク、ホルダーブッシュ一式   ¥ 14,344
純正ハブ、ベアリング、ロッドエンド一式   ¥ 56,134
工賃(サスペンションリフレッシュ)      ¥117,600
純正エンジンミッションマウント一式     ¥ 22,555
工賃(エンジンミッションマウント交換)   ¥ 16,800
サブフレームリジットカラー         ¥ 18,900
工賃(リジットカラー取り付け)       ¥ 16,800
アライメント                ¥ 25,200
合計                    ¥449,088

作業期間は2日間でした。

作業後、試乗チェックをしてみると・・・

まさに新車のようなスムーズでしなやかなフィーリング+クルマ全体の質感が上がったような感触となりました!

これからも末永くS2000のドライビングを楽しんでくださいね!!
有難うございました。

Posted by 原 Array Array