今日は、サーキット走行中にエンジンブローしてしまったS2000が、積載車にて入庫しました。
早速、エンジンを下ろし、この時点でシリンダーブロックに大穴が確認出来ましたが、ヘッドカバーを開けてみると、オイルの焼けた臭いとスラッジ汚れが多いものの、目立った損傷は見当たりません。
そのままカムシャフトを外し、ロッカーアームを外すと、2番のエキゾーストバルブコッターが外れていました!(画像右)
シリンダーヘッドを外してみると・・・。
2番シリンダーのピストンの上には、無残に破壊されたバルブが現れました。
写真右はシリンダーヘッドの燃焼室側ですが、矢印部を見ると、フェース面が無くなり、ステムだけになったバルブが見えます。
画像の通り、メインメタル、コンロッドメタルの状態に異常は無く、2番のピストンを拡大して見ると(写真右)ピストントップには、バルブが干渉した形跡があることから、油圧低下によるメタルの焼き付きでのブローでは無く、オーバーレブによりバルブとピストンが干渉し、破壊されたバルブが燃焼室とピストンに挟まりその衝撃でコンロッドが破断しブロックを突き破ってしまったと思われます。
ここまでのブローですと、再使用出来るパーツもありませんので、今回はスプーンからラインナップされているF20Cコンプリートエンジンを搭載することになりました。
その他、K型、B型のコンプリートエンジンも発売中ですので、エンジンブローでお困りの方は、
お気軽にご相談ください。
Posted by 吉澤
ArrayArray