こんかいご依頼をうけた主な作業はLSDの取り付け、スタビの交換、Bigスロットッルの取り付けでした。
まず車体後部の赤〇部分にレイアウトされたバッテリーのブレーカー部分にアクセスして、、
カバーの中にあるブレーカースイッチをOffに、感電危険で、 HV車の重整備は着手前にココに注意しましょう。
Offしてからオレンジ色のハイブリッド用高圧ハーネスを抜きましょうね、
感電防止用の手袋を着用し、作業場の床濡れにも注意です。
家庭電気のビリとは桁ちがいの高電圧の衝撃だから超危険みたい、
まだ感電の体験はしてませんが、、。
ヒューズをOffにして、HVのハーネスを抜いたらこれで普通のクルマになりました。
ミッションオイルを抜いて、抜いた廃油は点検ね、ミッションはASSYで下に抜き取ります。
青→のノーマルLSDを抜き取り、、
赤→のクリアランスシム厚を計測して記録しておきます。
ミッションは完全に分解して洗浄、各ギヤ、シンクロを拡大鏡を使い仔細に点検します。
左が機械式1,5Way SPOONーLSD、右側が量産ノーマルです。
L.S.D. KIT
スピード計測用のパルスリングを勘合して冷間でのイニシャルトルク値を計測、
SPOONでは8kgで出荷していますが念のために組み立て前に確認します。
ケースにLSDを組み付けたら搭載状態(横向き)にしてシム厚を選んで、
サイドベアリングとのクリアランスを0、05mm~0、10mmになるように組み立てます。
ミッションケースとブロックの勘合面にあるノックピンは新品にしましょう、
面の締結強度を確保するのは基本ですからね。
赤〇は手作りジャッキ、可愛いでしょう~、工具屋さんでは買えません、非売品です(笑)
フロントサブフレームを途中まで降ろした状態でノーマルスタビを「知恵の輪」状態で抜きとります、
細いノーマル径でも抜き取りが難儀なのに更に太いスタビを狭~い空間にクネクネと差し込み
装着するのはかなり難易度が高い作業なんです。
て言っても皆さん「大丈夫だよ~」て、、でも途中で泣きますから~。
左がSPOON製、右が量産ノーマル、見た目で大口径なのが判りますよね。
VENTULI BIG THROTTLE BODY
左がSPOON製の低抵抗なエアクリ、
右側が走行6000km後の少し汚れた乾式エアクリです。
AIR CLEANER
→をご覧あれ、リフトの上で駆動させ回転させているフロントリム、
この状態で試乗前に床下から聴診してギヤ、LSD、クラッチの作動音を点検します。
HDSで通信、データーを読み出して、各種の過去情報をイレース、
過去の最高回転、速度、水温など全部読みだして初期化します。
チェック画面の一部を拡大撮影、これは電子スロットルの作動状況の確認ページですね。
完成したらアライメントを測定、調整して、、
夜の高速から街中まで試乗、慣らしながら走ります、もちろん安全運転でね。
翌日の朝は冷えた状態から試乗を開始、、ハイブリッドの各モードや車体安定装置のOnとOff、
それらの各シーンを再現して実走行で確認しちゃいます。
この試乗工程を施すことで再修理の発生をなくして作業精度を上げたい、
だって再入庫はプロとしてカッコ悪いもん。
こうしてお客様のお車を試乗させて頂くのは作業後に車体各部が馴染み、
それにより変化したアライメントを再び計測して、より高精度で精密な調整が出来るからなんです。
こんかいはパーツ代が¥219,030円、工賃は¥142,380円、総合計で¥361,410円でした。
ご用命ありがとうございます。
Posted by 吉澤