5月25日富士スピードウェイにて、スーパー耐久シリーズ2024 第2戦となる「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」が開催されました。
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日本最長の24時間となる今回のレースでは、新たにEドライバーに松井さん、Fドライバーに中島さんが参加しました。
お二人はS2000での参戦時にA.Bドライバーとして活躍して頂いていました。
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長丁場のレースウィークは金曜日に予選、土曜日から日曜日にかけての決勝です。
私たちは水曜日にサーキット入りし、走行を開始しました。
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様々なセットアップを確認しながら、車やタイヤに負担をかけずドライバーさんが安心してドライブできるセットを探します。
富士24時間レースは、参加台数が59台の為ピットはST-5クラスのフィットとシェアです。
お互いがんばりましょうね~!
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金曜日はA.Bドライバーによる予選が行われました。Aドライバーの山田さんから「ブレーキのフィーリングおかしい」と無線が入りました。
予選は最低限のアタックとし、長丁場の決勝レースを見越してさらにセットアップを煮詰める時間としました。
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17回予定されているピット作業に向けて、決勝前にドライバー交代の練習
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メカニックはタイヤ交換の練習を行いました。
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土曜日はいよいよ決勝です。
レースはなが~い24時間、チーム一丸となってチェッカーを目指します!
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スタート後の混乱もなく、山田さんが淡々と周回を重ねます。
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決勝レースはテントで観戦しているお客さんも多く、24時間レースならではの風景が見られました。順調に走行を続ける95号車は山田さんから西沢さんへドライバーチェンジしました。
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しかし、西沢さんに交代して間もなく「駆動がかからなくなった、どのギヤも前に進まない」と無線が…考えられる症状は、ドライブシャフト、クラッチ、ミッションの不具合です。
そして、マシンはリペアエリアへ運ばれました。
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実際にマシンを確認すると、エンジン回転に比例するガラガラ音が発生しています。
ミッションブローの様なので、ミッションの交換が決まりました。
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作業を進めながら他に気になる部分も確認していきます。ドライブシャフトやクラッチは問題なし。
スペアミッションへ載せ替えを終わらせ、コースに復帰しました。
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日没後は富士24時間名物の打ち上げ花火が上がりました。
レースは粛々と進みます。
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その後のナイトセッションは、小出さんがダブルスティントで順調に周回を重ねます。そんな中メカニックは…
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どうしてもトラブルを起こしたミッションの中身が気になり分解した所、カウンターシャフトとリングギヤの歯がなくなり、駆動が伝わらない状態でした。
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次のピットストップは三井さんへドライバーチェンジ、ダブルスティントよろしくお願いします!
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夜が明け始めた頃、突然「3速が無くなった…」と三井さんから無線が入りピットイン。
車両をチェックしますが、またもやミッショントラブルでスペアミッションもなく、チームは残念ながらリタイヤを決断しました。
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今回のレースは、シビックをより深く知ることができ、メカニックも多くの貴重な経験を積みました。
レースは残念な結果に終わりましたが、チームとして多くのものを得られました。この経験を基に次戦のオートポリスに繋げます。
これからも応援よろしくお願いいたします。