チェンジロッド部分の遮音スポンジが経年でボロボロ、実はここが結構な確率で低級音源なんですね、
経験的に(笑)
ミッションを降ろす前に「アレ?ここで何だか音が」、作業の着手前に確認する、ここ大事なポイントなんです。
硬化した吸音スポンジのかけら、、部品は¥1,700円。
タイプワンでは入庫したらエンジンやミッションを整備する担当者が
分解前の元のフィールをチェックしてから作業を開始します。
これにより整備の精度が上がり、技術情報が集積され、それにより単なる作業者から
プロの「仕事人」に、私たちの目標とテーマです。
安全と確実をベースにした職域、日々の5S活動は言うまでもありません。
降ろしたエンジン、凄く状態が良いですね、カーボンの堆積もなく、排気ポート内も綺麗、
このままでも全然okな感じなんですが、、でも走行距離が16万Km、末長く乗りたい、
とのご希望でオーバーホールとなりました。
降ろしたエンジンからベルトを外して見ると、、普段は見えない裏側には無数の
クラックが、これは新品に交換しかありませんね。
赤矢印はウォーターポンプです。プーリーが首ふり揺れがありました。
このプーリーは薄板プレス品なので歪みが多いのが少々難点なんですね、
ベルト交換時には点検してもらってね ♡
写真の一番下の大きなクランクプ―リは裏側のラバー焼着部分に注意、
キレてる場合があります。このエンジンの場合は大丈夫でした。
蛇足ですがここをアルミのプリ―に交換するのはエンジンライフから
百害ありで禁止、ウオーターポンプやガイドプリ―はお好きにして下さい(笑)。
青矢印はベルトのガイドプリ―です。中心にあるベアリングから異音とガタが、、、
ベルトの当り面に不整な傷が見えますね。
こんな感じでやっぱり矢印黄色のベルトテンショナーも✖でした(涙)、
降ろしたフロントメンバー系の部品群です。
当然ですがロッドendにガタあり、1個¥3,000円
リヤのサブフレームもassyで降ろして、ボデーを下から見上げると、やっぱり、
ここからリジカラの広告ブログの始まりです。ヨロシク。
何もなくなりスッキリしたネイキッドなボデー後部の内側ですね、
ボデー側のサブフレーム締結ボルト穴(赤丸)を近くで観察すると、、
ボデーとサブフレームの接合面を近接して撮影しました。
やはり3~4割は面が浮いていますね、
余談ですがネジ部は穴の奥の方です。
サブフレーム側の接合面です。プレス面がスプリングバックで不整してますね、
この部分の当り面が重要なのは、アルミホイルの裏側とハブ表面をイメージして見て下さい。
「リジカラが効く」のはそんな機能もあるからなんですね。
リジカラーのテーパー部分が潰れてボルト穴が狭窄する事で、ボデーとサブフレームとボルトの3体が
硬く一体化する。
本来の設計基準の「締結強度」が得られることで固有振動数が上がり、クルマの振動特性がよくなる、
リジカラもタイプワンも目指しているのは「同じ」です。
Posted by吉澤