EK9ユーザー様から「エンジンから異音がするんだけど?」て連絡がありました。
なにわNo.のEK9型シビックRが運送屋さんから運ばれて入庫です。



たしかに音が聴こえます、廃油を見ると金属粉が出ているので異常です。
降ろしたエンジンは先ずヘッドカバーを開けて、


カムホルダーにスカッフ跡が、でもこれなら修整可能なので再使用は大丈夫でしょう。



ヘッドを取り去り、、



カム廻りの損害は事実上なし、ウルトラ~ライトな軽い焼き付きでラッピングで修整が可能です。



エンジンの天地を反転させてオイルパンを取り外します、、



パンの底にはメタルフレークが大量に、、



メインメタルにもスラッジの噛み込み痕が、、



コンロッドメタルも溶解していましたが、、



走行距離が13万km、たぶん凄く徐々にダメージが進行していたのでしょう。



オイルポンプ内のトロコイドギアやケース面はギタギタでしたね。



クランクは洗浄して再使用が可能かの合否を計測してみたら、、



計測値はOKでした、しかし再使用は不可です、クランクは交換です。



洗浄した補機類を再び組んで、、



平行して空のエンジンルームは洗浄→磨き→防錆を施して、、



クラッチを交換した「エンジンミッション」ASSYを「真っ直ぐ、平行」に搭載位置を調整しながら車体に載せます。



これで試乗して完成です。



今回なんとブロック、ヘッド、コンロッド、動弁系などエンジンの主要パーツは再使用が可能でした。
異音かも? 廃油にメタルフレークがあるかも? オイル交換時に焼けた異臭がするかも?
それを感じて頂き「なるはや連絡」がこんな平成最後の奇跡を生んだのですね。