NewシビックタイプR FK8は日本国内でも着々と開発が進んでます。冬場でもサーキット数周でヒート気味の冷却系対策は北米で検証したバンパーフェイス部の開口が実に有効なんですね~しかし夏は厳しいかも!
アライメントテスター上で1Gを中心にバンプ、リバンプのアライメント値の変化量を計測しデータ化していきます。しかし新型シビックは量産車として理想的なジオメトリーですね❤❤バンプステアは全域で事実ゼロ、これなら過大なキャンバーは不要です。
平行してローダウンスプリングも装着し基本値を把握、ジオメトリー変化量やコーナーウエイト値を計測します。FK7,8ともバンプストップラバーを積極的に使い、かつダンパーに組まれるスプリングのプリロード量は極小でした、NewシビックシリーズはこれまでのHondaに無いセットでした。
手前がタイプR、奥が1500の新型シビック、2台で開発の方向や指向性を検討して行きます。
タイプワンでのデータ取りを終えると次はサーキットで実走!高速であんなにガッチリしていた巌の様な操縦安定性がヨーとGでクルマは少し暴れ気味!フロントタイヤのアドヒージョンは強烈なトルクで負けてムズムズと、ベクタリング制御がワシワシと介入して、、
タイヤ、リム、スプリング、スタビ、バンプラバー交換などトラックサイドでのセッティング変更は1セッション1アイテムのみ、、実走セットの組み合せは無数で、天候や気温の条件違いもあるので、こんな実走テストを通じて新型車への理解度を深めて行くんですね。
試作の補強系パーツもフェーズ毎に装着の有無を評価するので走行メニューは膨大にならざる得ません、ふ~。
KYBダンパーテスターの松井さんの深い知見もテストには欠かせません。評価軸はテスター2人のフィールと走行データを基にしてセッティングの方向性を探り、現時点では余り深堀しないで「スッキリ」したバネ感のあるセットを探します。
ガレージで測り、トラックで走らせ、ガレージで検証する、これがN3やS8、歴代のシビックなど80年代からのレース活動で培ってきた私達スプーンのパーツ開発の手法です。
新型シビックタイプR、そして1500のFK7型のオーナーの皆さまどうかご期待下さい、あ~これがシビックなんだよね~良いクルマだな~と評価を頂けるクルマ造りを目指します。
posted by 佐藤