今週は走行距離が12万km、でも艶々のボディのS2000が修理で入庫です。
渋いシルバーストーンメタリックのAP1、軽量ボディの初期型も良いですね~。
オーナー様は後部から「ガコガコ音がするんです~」ということで聴診器で観察するとデフケースからの打音と、プロペラシャフトからの異音大でした。
外したシャフトはジョイント部にガタがあります。
距離に関係なくS2000ではよくある症状。
プロペラシャフトは新品に交換、デフは分解して点検です。
担当の田口メカ。ケースを開けると中は真っ黒、臭いも凄い貞子な状態で怖いです~。
測るとバックラッシュは規定値超え。金メダル級のクリアランス、これが異常音の原因ですね。
長年溜まった汚れを洗浄したら何とギアは再使用が可能でした。
探傷剤で目に見えないクラックもチェックすると傷、磨耗も問題ナシ。
各部を計測し再組みします!
タイプワンではピニオンシャフトカラーは左のつぶしてテンションをかける純正カラーから右のスプーン製カラーに薄口シムを複数枚重ね組み合わせて作製します。
削りのカラーを使う事でクリアランス量の変化を防ぎ当たりを良好に維持する事が出来ます。
製品HP
http://www.spoonsports.jp/products/details/41200-AP1-C00/s2000
デフ製作は歯当たりが命! 最良値を出して組み上げ、測定、分解を繰り返し探し出します。
組みあがったデフのフィーリングを測定する田口メカ、市嶋も現場の作業を見て嬉しそうです。
歯あたりは車載状態にして荷重の掛かりを再現して測定、あたり具合は手のフィーリングで確認、技術と経験で調整、
これ職人技芸です。
精密に組み上げられたデフの完成です。
これで異音に悩まされたオーナー様もストレスフリーに安心してドライビングを楽しめますね!
駆動系の異音でお困りの皆さま、わたくし佐藤ににお任せ下さい。最良最善の無駄のないメンテナンスをご提案させて頂きます。
posted by 佐藤