今回のブログレポートはアコードCF4のクラッチディスク交換、走行距離はなんと36万km!オーナー様の深い愛情を感じますね。
エンジンの始動時の異音や振動、各部からのオイル漏れ修理も併せてご依頼を頂きました。
クラッチ交換の基本お見積もりにプラスαのご予算を頂いて作業を開始します。
ヘッドカバーのオイル漏れを修理するので同時作業でバルブクリアランス調整も行い各気筒のバラツキを揃えました。
他にもオイル漏れの箇所を探すと赤丸部分のカムシールプラグ、スプールバルブからもオイル漏れが、取付部の面を出してからシールやOリングを交換します。
トランスミッションを降ろして脂が飛び散ったフライホイルを外すと、、、ガ~ン、、、漏れたオイルでデロデロです。
原因は赤矢印部のクランクオイルシール不良、交換はリアカバーとオイルパンを外してシール単体だけの交換です。
クランクオイルシール交換時はクランクに残る赤矢印部のオイルシールの接触摺動部の筋を#1000位のペーパーで優しく面を出します。
同時にオイルパンも外すのでパン底のスラッジも点検しちゃいましょう。過去のブログ
この車両の場合はオイルパンは鉄製プレス品でガスケットなし、このエンジン場合は液体パッキンの塗布量は「多め」がポイントです。
オイルパンの素材は鉄とアルミの2種類+ガスケットの有無、これらの組み合わせで「適量」を使い別けましょう。
オイルパンが変形していないか、それも要点検ですね!!
青矢印が今回交換した新品フライホイルです、手前の赤矢印の旧リングギヤは材質や熱処理が悪かったのか?
リングギヤの歯が摩滅&摩耗していました、エンジン始動音の原因はこれですね。
トランスミッションは赤丸部分のチェンジ機構部のオイルシールから漏れていました。
エンジンとミッションからのオイルが混ざりケースは真っ黒です。
高圧温水の洗浄機を使い、隅々までサッパリさせたトランスミッション、オイル漏れ部分のオイルシールを組み替えます。
この洗浄作業が超~大変、ミッション降ろすのに2時間、洗うのに3時間でした(笑)
作業後は試乗で確認を行い、再度リフトアップして下廻りをチェック、各部のオイル漏れ、異音などが無い事を確認して作業は完了です。
私達が作業箇所をキレイにする理由は見た目だけではありません、キレイにする事でトラブル予防になるから、「長く乗る為に」エンジンオイルの点検時などにオイルやグリスなどの漏れや滲みがないか見て下さいね。
ご用命ありがとうございました。
Posted by Jomoto