AP1ハイカム1A.jpg

今日は岡山からS2000のお客様が御来店です。

遠くからホントにありがとうございます!!

このお客様は岡山TIサーキットをメインに走行されていまして、

今回ハイカムシャフト、LSD等を装着することになりました。

AP1ハイカム2.jpgAP1ハイカム4.jpgAP1ハイカム3.jpg

まずヘッドカバーを開けて、カムシャフト交換ですが

STDのカム(写真左)を見てみると少し錆びが出ているようです。

これくらいの軽い錆びならエンジンを始動して

アイドルで5〜10分でほぼ取れちゃいます、

KやFはヘッドカバーの容量が大きいので短時間の移動などは

温度上下が多く、そんな使い方で数か月間エンジンを始動しないと「結露」しやすいですね

オーナーに聞いたところ、このS2000はサーキット専用で

使用しているため、長期間走行しないこともあるとのことです。

時々しばらくエンジンをかけて暖め、

オイルフィラーキャップを開けてエンジン内の水分を出せば

少しは違うでしょう。

オイルキャッチタンクを装着して開放している車両は

保管時は閉じておくのも手かもしれません。

ワンポイント!

朝始動前にフィラーキャップの内側(ここの色)も点検してね〜・

ここがコーヒー牛乳状態ならヘッドカバー開けて点検が必要ですよ!

そして写真中央手前のSPOONカムシャフトに交換。

SPOONカムシャフトは非対称のプロフィールにより、

バルブの追従性とタイミングを適正化しているので、

バルブスプリングの交換無しでポン付けが可能です。

最後にバルブクリアランスを最適に調整し取り付け完了。

次はデフです。

AP1バックラッシュ調整.jpgAP1ディスタンスカラー.jpg

今回は機械式LSDとファイナルギヤを4.44に変更。

写真左はデフの肝と言われている歯当たり、バックラッシュの調整です。

リングギヤにダイヤルゲージを当て測定していますが、

このデフの組み付けは単なる数値だけではなく、

手の微妙な感触によっても精度が変わってくる為

熟練スタッフにより組み上げられます。

その精度を上げる為のひとつのアイテムが写真中央のディスタンスカラー。

右がSTD。左がSPOONオリジナルです。

STDではサーキットなどの負荷の大きな走行では

ひずみが生じ、走行中に歯当たりに変化が起こってしまいます。

SPOONでは熱によるひずみの少ない調質材を使用した

スペシャルカラーを使用し精密に組み込みます。

AP1デフケース.jpg

そして、

S2000のSTDデフオイル容量は0.8Lと、

車格の割には少なすぎ、油温の上昇が激しいと言うのは

もう周知のことと思いますが、その対策として

大容量デフケースも装着することになりました。

オイル容量はSTD比3倍の2.2L、これで油温上昇を抑えられます。

こうして作業はすべて完了。オーナーのもとへと帰っていきました。

<オーナーのインプレ>

「VTECにて6000以上で廻していくと、とても気持ちよく走る事が出来大満足です。

更に驚いたのは、6速にて160km/hぐらいからの加速にて、

丁度VTECの切り替わりポイントになるのですが、

背中を押された加速感を見せてくれます。

ノーマルでは、空気の壁にて160km/hぐらいになると、

あまり加速感を感じる事はなかったのですが、ハイカムの恩恵だと感じております。

また、LSDに関しても、高速のパーキング等でも市街地でも、バキバキ鳴りません。

組み付けによっても、差がでるんでしょうね。

信頼出来るお店でモディファイ出来、大成功です。」

インプレありがとうございました!

サーキットでの感想もぜひ聞かせてくださいね〜