今日はS2000のエンジントラブルのお話です。
「サーキット走行中にエンジンの調子がおかしくなった。」との連絡があり、
入庫されましたが、ボンネットを開けてビックリ。
イグニッションコイルがプラグカバーを突き破っていました。
ちょっと珍しい症状である事とちょうどエンジンのOH時期にきていた為、
降ろして詳しくチェックすることになりました。
イグニッションコイルを抜いてみるとプラグがコイルにめり込んでいました。
おそらく燃焼圧力で突き上げられたのでしょう。
そしてエンジンを分解し、各部を入念に調べると、原因が判明しました。
写真上はプラグが抜けてしまった燃焼室ですが、プラグのねじ山を見てみると、
燃焼室側から3山くらいはねじ山がありますが、そこからは無くなっています。
その他、シリンダー、ピストン、メタル等はそれ程の損傷が無いため、
今回の現象の原因は、プラグが緩んでいたために爆発した瞬間にプラグが抜け、
突き上げられてしまったと考えられます。
このS2000のオーナーはサーキット走行を頻繁にされていますが、
ハード走行をされる方は、定期的にプラグチェックとトルク管理をお勧めいたします!
Posted by 原
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