ブロー1.jpg

今日はDC5インテグラのお客様です。

先日、サーキット走行中にエンジンブローしてしまい、積載車にて入庫されました。

まずはエンジンを降ろし、エンジンの破損状況をチェック。

オイルパン.jpgバッフルプレート.jpgピストン.jpg

写真左のようにオイルパンを外してみると、コンロッド、ピストンピンなどの金属片が

散乱しており、バッフルプレート(写真中央)にも大きな穴が開いていました。

そして写真右は原型を留めておりませんがピストンの残骸です。

クランク.jpg燃焼室.jpgオイルポンプ.jpg

クランクシャフトを見てみると、2番のコンロッドジャーナルが焼きついています。

バルブが落ちていないこと(写真中央)を考えると、今回のエンジンブローは

まず2番のコンロッドメタルが剥離融解し、焼きつき、コンロッドが固着したために

ピストンを破壊しながらシリンダーを突き破ったのだと思われます。

この破損状況から推測するに、高回転時にブローしたと思われますが恐らくその前に

エンジン異音等の前兆があったのではないでしょうか。

もしエンジンから異音が感じられたら、損傷を最小限にとどめるためにもすぐに

エンジンを止めましょう!

金属片.jpgピストンリング.jpgインマニ2.jpg

写真左は破損部品の一部、指で持っているのはピストンリングです。(写真中央は新品)

このように破損した部品は粉々になり、いたるところに飛散してしまいます。

写真右はインテークポートですが、エキゾースト側だけではなく、吹き返しでインテーク側

にも大量に金属片が飛散してしまうので、入念な洗浄が必要です。

インマニ.jpgスロットル1.jpgエアフローチューブ.jpg

写真左はインマニ、中央はスロットルですが、ここまでオイルや金属片が達しているため

エアクリ、エアフローチューブまでも十分な洗浄、もしくは交換が必要です。

ブロー時、この入念な洗浄を行わないと、金属片をまた吸い込みせっかくのNEWエンジンが再度ブローしてしまいますので最重要ポイントです。

Posted by 原

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