今日はDC5インテグラのお客様です。
先日、サーキット走行中にエンジンブローしてしまい、積載車にて入庫されました。
まずはエンジンを降ろし、エンジンの破損状況をチェック。
写真左のようにオイルパンを外してみると、コンロッド、ピストンピンなどの金属片が
散乱しており、バッフルプレート(写真中央)にも大きな穴が開いていました。
そして写真右は原型を留めておりませんがピストンの残骸です。
クランクシャフトを見てみると、2番のコンロッドジャーナルが焼きついています。
バルブが落ちていないこと(写真中央)を考えると、今回のエンジンブローは
まず2番のコンロッドメタルが剥離融解し、焼きつき、コンロッドが固着したために
ピストンを破壊しながらシリンダーを突き破ったのだと思われます。
この破損状況から推測するに、高回転時にブローしたと思われますが恐らくその前に
エンジン異音等の前兆があったのではないでしょうか。
もしエンジンから異音が感じられたら、損傷を最小限にとどめるためにもすぐに
エンジンを止めましょう!
写真左は破損部品の一部、指で持っているのはピストンリングです。(写真中央は新品)
このように破損した部品は粉々になり、いたるところに飛散してしまいます。
写真右はインテークポートですが、エキゾースト側だけではなく、吹き返しでインテーク側
にも大量に金属片が飛散してしまうので、入念な洗浄が必要です。
写真左はインマニ、中央はスロットルですが、ここまでオイルや金属片が達しているため
エアクリ、エアフローチューブまでも十分な洗浄、もしくは交換が必要です。
ブロー時、この入念な洗浄を行わないと、金属片をまた吸い込みせっかくのNEWエンジンが再度ブローしてしまいますので最重要ポイントです。
Posted by 原
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