こちらのS2000は初期型走行12万キロ、アーム、リヤサブフレーム、ハブ、ドラシャ交換、
デフオーバーホール、つまり足廻系統の総リフレッシュ作業です。
分解時にボルトのトルク抜けをチェックしながら進めていた過程で
LSDを外そうとドライブシャフトの取付ボルトを緩めて見ると、、
過去に何度か外した形跡があるこのボルトは伸びネジ部が完全にダウン、
このボルト強度は10、赤→のフランジ裏がトルク過多を物語ますね。
このボルトは10mmで締め付けトルクは8.5kgと高いのでトルク管理は慎重に行っています、
年数もあるし過去履歴も判断しにくいのでお客様と相談でこれからは新品に交換ですね。
車体へは予めモジュールでリヤセクションを組みます、後期新品のリヤサブフレームに各アームや
ハブ、デフを組みつけ、問題のボルトも新品に交換して+締め付けトルクも精密に管理、
トルクレンチ自身も校正してます。過去ブログ
ブレーキのエア抜きを施して2階での作業は終了、
リフト上で動かして各部の音、振動などをチェックします。
フレームNoが少し違うだけ、奥の初期型AP1、ガゼットプレートや後期サブフレーム交換、
デフOHなどほぼ同じ内容のご依頼でした、皆さんS2は10年先まで大事に乗るそうです。
すっかり新しくスッキリしたリヤセクション、これで安心して走れますね。
試乗前にアライメントをササッと調整、その後でじっくり試乗を行い各部を馴染ませて
再びアライメント調整、タイプワンは「じっくりとイイ車」に仕上げます。
手前の車両は費用総額 1,120,198円
奥の車両は費用総額 1,225,470円
ご依頼ありがとう御座いました。
Posted by Jomoto