マフラーの出口は湿った粘性のあるカーボンが付着していました。
エンジンの状態を判断するポイントのオイル消費はマフラーの出口でおおよその予想が出来ます。
中古車を購入する時は掃除が出来ない出口奥をライトで照らして点検が必要ですよ。
このクルマのオイル消費量は2000kmで約500cc程度、おおむねOH時期です。
作業の着手前に試乗を行いオーナー様と打ち合わせ、
見積もり書を作成しながらご予算に合わせた整備内容を決めていきます。
工数、工賃、部品代などタイプワンは「満足価格」です、ご安心下さい。
実はこの白Sは2006年12万km時にSPOONコンプリートエンジンにタイプワンで載せ替え作業を行い、
オーナーの元でさらに24万kmを走行した固体なのでした、クルマもオーナーも幸せですね。
ENGINE COMPLETE,F20C[2.0L]
何とミッションは新車から1度も開けていません、
今回が初めてのOH作業、ギヤBOXの内部に興味津々です。
次回レポしますね。
ミッションを下に抜いて降ろして、、次はエンジンcompをクレーンで上に抜きます。
空のエンジンルーム、主が居なくて少々寂しいですね~(笑)
降ろしたエンジンのエキゾーストポート、左→は濡れていますね、
これが排気バルブのオイルシールからオイルを吸い出す通称「オイル下がり」
右→のポートは乾いたグレー色でこれが正常です。
その乾いた排気ポートを拡大撮影しました。
スラッジが幾重にも堆積してポート形状も変化して排気抵抗となり
これだと流速も落ちますね。
こちらはスロットルボディの内部、
バタフライを開放して大量の残留カーボンを撮影しました。
これが正常なスロットルボディの内部です、一目瞭然ですね。
赤→ラジエターからスローリークしている冷却水。
青→周囲に漏れたクーラントはこんな跡を残します。
これから夏です、水温が上がり冷却系の内圧が高くなりラジエターやホース、
ヒーターホースなど注意です。
またクーラントは漏れ出ると独特の臭いが、
チョイ古クルマは眼と鼻を使い変化を感じましょう。
新品のラジエターにサクと交換しました。
出先でリークすると大事でした、工場内で早期に発見ができて良かったです。
エンジンは出来るだけ後方に搭載、また車体に対して平行に搭載します。
ミッションも車体に対して平行に、ぺラシャ、デフまでエンジンから一直線に、
固定前に搭載位置を確認しましょう。
リジカラのPRブログのページです。
赤→この隙間、量産だからと諦めずサブフレーム、ボデー、締結ボルトを
強固に一体化させたことが素晴らしいドライブフィーリングとなります。
青→この歪み、ボデーは鋼鈑のプレス加工だからネ、と諦めず
リジカラは中央のツバの部分でこの歪みで生じた隙間を埋めて
サブフレームとボデーの固有振動特性を良質化、
静かで上質なドライブフィーリングに寄与します。
満面の笑みで作業のメカさん、自然にご苦労さ~まの明るい声が聞こえます。
話は変わりますがタイプワンは土日休業させて頂き5年が経ちます。
お客さまにはご不便でお叱りを受けますが、、これがスタッフの笑顔の素だと信じて
大切なお客さまのお車をチューニングさせて頂いております。
搭載したNEWエンジンは空クランキングで油圧を上げてから初爆、
エンジンを始動させ水温があがってからヘッドのエア抜き、
ヒーターコアも水路を開放させ冷却水を循環させます。
ラッピングしながら試運転テスト走行を施します。
試乗後に正確にアライメントを計測、調整して納車です。
今回は作業日数が7日、作業費用はオーナー様のご希望でマル秘です。
ご用命を頂いてありがとうございます。
Posted by 吉澤