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今回は走行距離が13万km、「中古で購入したけどなんだかクラッチの調子がイマイチなんだけど、、」

というオーナー様の AP1-100、初期型S2000が入庫しました。

いつもの様に試乗をして現状を把握し、クラッチの他にデフ辺りから僅かに唸り音を確認、

エンジンルームを高圧温水ジェットで洗浄してから2階に上げて作業開始です!

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早速、ミッションを降ろすのにペラシャを外そうと、ふと、デフとの連結部分を見上げると、、

んっ?? 何か出てますけど、、 これは!?   

とにかくペラシャを外してみます。

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わ~っ!外した瞬間、茶色いオイルが溢れ出てきました~。

でも、ここで慌てちゃいけません。

そういえば、過去にも同じ様な事例がありましたね。

この場合、オイルシールは赤→部ですので単純にオイルシールからのオイル漏れではないんですね。

ピニオンシャフトのベアリング圧入部分が磨耗により痩せ、ベアリングとのスキマが生じ・・・と、

長くなりますので詳細は過去の解りやすいブログで!(笑)

 ↓↓

http://www.typeone.jp/?p=5685

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デフオイルを抜いてみると、、

案の定、オイルは真っ黒! そして焼けた臭いがします(涙)

駆動系オイルはエンジンと違い冷却もフィルターも装備されていないのでより過酷な条件なのです。

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キャニスターカバーにも飛び散った錆びの混入したオイルが、、

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この状態ではデフブローも時間の問題、、。 急慮SPOONデフASSYへ交換です。

SPOONでは後期型のデフキャリアを使用してデフASSYを製作しています。

後期型のキャリアはLSDの収まるブリッジ部の肉厚が厚くなり、強度アップしています。

この部分の強度が確保されるとリングギアの歯当たりの変化が最小限に抑えられるため

デフの耐久性が向上するのです。

DIFF GEAR BOX ASSY with LSD KIT

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サクとデフASSYを載せて、

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お次はメインのクラッチ交換、サブフレームを少し下げ、ミッションを降ろします。

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降ろしたミッションのメインシャフトのスプライン部分は真っ赤に錆びています。

これではクラッチディスクがスムースに動きませんね。

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レリーズベアリングは磨耗粉が積もり、グリス切れによりガタガタで崩壊寸前、こちらも迷わず新品交換です。

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クラッチディスクに溝がありません、、(泣) 

ミッションを降ろした形跡が見当たらないので恐らく初めてのクラッチ交換だったのでしょう。

それにしてもきれいに使い切りましたね~(笑) 13万kmお疲れさまでした~。

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ミッションの状態は良好でしたので、ハウジング内に積もったクラッチの磨耗粉をきれいに掃除して

メインシャフトの錆びをしっかり落としてグリスアップ、そしてノックピンを新品に交換して再び搭載します。

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試乗前にリフト上でタイヤを回して作動チェック、下から聴診器を使いミッション、デフの作動音を聴いて点検です。

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リフレッシュを終えたS2000、朝陽を浴びて気持ち良さそうですね!

熟練スタッフにより作業後の試乗で状態をチェック、低温から高温域まで

シフトフィールや操作性、全域で音振も良くチェック、問題ない事を確認してから納車となります。

今回の作業費用の総合計は¥504,587

ご用命いただき、ありがとうございました!

 

Posted by 吉澤