私達が目指すエンジンとは良く回り、良い音で、ライフが永い、
まるで協調性があるような、そんなエンジンを造りたいのです。
測定には完成形はありません、たえず工夫と精度の安定向上を
心がけ、最先端の計測機器、環境、スキルUPを目指しています。
1000分の1を計測するにはスタッフの習熟とスピードが、測定工数を全体で成立させることも要求されます。
同等品ですが公差基準を上げて詰めた特級品メタルです、別オーダーで全数計測データー付きの
検査品を使う事でクラッシュハイトはスピーディで正確に割り出せます。
メタルを積んで、
クランクを乗せて、
クランクを着座させて、
ブレースを組んで、ゲージをはさみ規定トルクで締めこみ、データーはそのままPCに保存します、
一度規定トルクで締結した状態で「はさんだ」プラスチゲージをつぶします。
つぶれたゲージです。 クリアランスの計測方法はカブでもF1でも挟んで組んで分解して
目視する、地味でアナログな世界です。
これはクランクプーリーの先端部にはさんでつぶれたゲージです、蛇足ですがダンパーレスの
軽量プーリーの使用はこの部分が叩かれて痩せます、
毎日トルクレンチは校正します、夏冬はエアコンが効き室温が安定する定時に測定してPCにログします。、
そのシリンダーを上からのぞくと、奥にオイルジェットが見えますね。
打刻印は参考程度で、あんまりあてになりません、あくまで実測が基本です。
メタル嵌合表です、ブロックとクランクを組み合わせて読むとメタルが割り出せるとマニュアルには表記ありますが、、
でもゲージで実測すると無視できない誤差があるんですね。
スラスト量をクラッチ側から計測して、クランクとシリンダーの組み合わせ「相性」はこの行程で決めます。
私達はシリンダー複数基を並行して計測、クランクと組み合わせマッチングさせています。
測定は安定した作業環境で、指からの熱伝も、胸からの輻射熱も短時間計測で触り30秒、3分置き、
を目安に、とにかく計測器はスピーディに使います。
計測は部位によりエアーマイクロやブレードマイクロも使います。
ピンゲージの校正中、55,000mmで完全合帳ですね。
ちなみに室温25度の環境下で計測器を30秒触ると55,000mmが55,005mmに変化します。
次はピストン、リング、コンロッド編をUPしますね、
Posted by吉澤