今回は長期間ガレージで保管してあったS2000の再始動レポートです。6年間一度もエンジンをかけていないということで陸送でご入庫頂き、各部点検とリフレッシュのご依頼を頂きました。

まずはドライスタートを防ぐ為に長期保管で油膜が切れているカム廻りにオイルを塗布し同時にバルブクリアランスも調整します。シリンダーにも潤滑剤をかけクランクを手動でよく回しておきます。

オイルパンも一旦外してスラッジやクランクの点検を行います。汚れも少なく問題無なしです。

次は燃料メーターを確認。残量ちょうど半分!?嫌な予感が、、、燃料タンクをASSYで降ろします。

タンクからは劣化したガソリンのすごい臭いが、、6年もののガソリンは当然×使えません。燃料ポンプとフィルターには茶色い粉末が付着し、タンクの底にも山盛り!

フィルターの中にも錆びた鉄粉がドッサリ。燃料計のセンサーも半分の所で固着して動きませんでした。タンク、ポンプ類は交換し新しいガソリンを注入。

さあこれで始動、と思いきや初爆しな~い!?プラグは火がとんでいますが燃料が吹いていない様子。クランキングしてもインジェクターの作動音は聞こえません。6年ぶりに通電したインジェクターは内部が固着して作動していませんでした。

インジェクターを新品に交換し、ようやくエンジンは再始動しました~。

今回のように長い間エンジンをかけないで保管されていた車両を安全に再始動するのには、かなりの手間がかかります。

長期保管車両の再始動の際はタイプワンに是非ご相談下さい。陸送の手配も可能です!

 

posted by 佐藤