今週入庫したのは、TORNEO EuroR CL1型。フロントは定石のダブルウィッシュボーン、リヤは5リンクタイプのダブルウィッシュボーン型式を採用した、Hondaが本格的にリアを安定させスッキリしたハンドリングカーを初めて目指した名車です。でもね、ラインオフしてから15年が経過してゴツン、ドタバタが気がかりなオーナー様と相談の結果、部品供給があるうちに足回り系は一新しようという事になりました。
サブフレームからアーム、ハブ、ナックル、ブレーキ類を全部、完全に取り外しま~す、足回りは全てです。
サーキット走行などは一切行わないオーナー様ですが、15年、10万キロを走ったブッシュは硬化し赤丸のように亀裂が入っていますね。リヤのアームはブッシュ単体が純正部品に設定が無いのでアームASSYで交換します、なおフロントはブッシュの部品供給があるので打ち替えが可能です。
リヤナックルは汚れや錆びをワイヤブラシで落としサンドブラストで下地を作り防錆処理を施します。
リヤナックルのビフォアーアフター、エポキシ系の防錆塗料など適材を使い別けして錆君サヨナラ~、これで精神衛生上もOKですね。
完成し試乗して確認、そこで不具合が発覚!事件です、エンジンからのオイル滲みを発見(涙)タイミングベルトカバーを外し漏れている箇所を探すと、赤矢印のバランサーシャフトのオイルシールからの滲みでした、何で急に?ここは気持ちを切り替えサクッとオイルシールを交換、シャフトの段付きの有無もチェックです。
組み付け時には基本に立ち返りマニュアルで再確認、カムとクランク、バランサーシャフトの位置を確認します。慣れた作業でも再確認、緊張感を持ち、初心を忘れず、これがTYPEONEの矜持です。
再度試乗してからアライメント調整、走るとアライメントが変化するので、作業→試乗→アライメント調整が基本の作業フローです。ゴツゴツ、ゴリゴリは無くなり超~~ウルトラスムーズな乗り味が復活、これで気持ち良く安心してドライブできますね。作業費用は総額¥332,726(税込)でした、作業のご依頼ありがとうござました。
Posted by Jomoto