コンロッドメタル1.jpg

コンロッドメタル2.jpg

写真上は破損してしまったコンロッドメタルです。

S2000のお客様ですが、先日地方にお出かけ中に突然エンジンから異音が発生。

近くのディーラーで見てもらったところエンジンオイルがほとんど入ってなかったようです。

以前からオイル消費が多めで時々オイル量のチェックはしていたようですが、運悪く遠出中にオイルが尽きてしまったのでしょうか。

オイル量が少なくなり、エアー噛みを起こすと写真のようにメタルはすぐに剥離し削られてしまいます。

実はサーキットなどでオイルが偏り、油圧が時に落ちてしまうような時も同様の現象が起きているのです。

クランクシャフト.jpgヘッド打痕.jpg

そして写真左のようにクランクジャーナルも削れてしまい、またメタルが無くなってしまったために、ピストンが振られヘッドに打ち付けられてしまいます。(写真右)

こうなってしまうとエンジンオーバーホールをするとしてもほとんどのパーツが再使用がきかなくなってしまいます。

オイル量さえこまめにチェックしていれば、このような事態にはならなかったでしょう。

エンジンマウント破損.jpgエンジンルーム打痕.jpg

写真左はSTDエンジンマウントですが左右とも完全に割れてしまっていました。要するにエンジンは宙吊り状態だったということです。オーナーはドリフトもされるとの事だったので、余計にシフトチェンジの振動も大きかったのでしょうか?写真右のようにミッションがボディに干渉しへこんでいます。

この傷はお気の毒ですが、今回気付いておいて良かったかもしれません。このままの状態で走行し続けていたら,,,あらゆるところに負担が掛かっていたでしょう。

SPOON AP1エンジンマウント.jpgSPOON AP1ミッションマウント.jpg

エンジンミッションマウントはSPOON強化マウントに交換です。

このようなマウントの劣化、破損は徐々に進行して行くものなので、意外に気付かない方が多いんです。

乗り方にもよりますが5年、5万キロも乗れば少なくとも劣化はしてますので、もし気になりだしたらチェックしてみてくださいね!

もちろんこちらにお越しいただければいつでも試乗チェックいたしますので御遠慮なくお申し付け下さい!

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