先日、FD2のお客様から走行中にエンジンが止まってしまったとの連絡があり、積載車で
入庫されました。
詳しい話をお聞きすると、
「現在走行距離は23000km。今回エンジンが止まってしまう直前までは普通に運転を
していたが、過去に、何回かシフトミスでオーバーレブしたことがある。」
との事だったので、まずECUに残っている過回転履歴をチェック。
するとやはり10245rpmまで回っており、オーバーレブに間違いはありませんでした。
次にプラグをチェックしてみると、4番のプラグの電極はつぶれておりましたので
エンジンブローと判断、エンジンを降ろすことになりました。
エンジンを開けてみると、
想像以上の破損状況にちょっとビックリ。
写真中央を見てみると4番気筒のピストンが無くなっています。
4番のピストンは割れ、ばらばらに砕かれてエンジン内部全てに行き渡ってしまっています。
ピストンの原型はもう無いですね(写真右)
ヘッドを見てみるとバルブは一応、残っていることからシフトミスの急激な回転上昇の
衝撃でピストンが先に破損したと予想されます。
いずれにせよ、このエンジンはほぼ全ての部品が再利用不可のため、NEWパーツで
SPOON K20Aエンジンを組み込むことになりました。
「突然のエンジンブローに驚きましたが、幸いにも車両保険が適用されたうえ、
SPOONのエンジンが載せられて良かったです!」
と満足げなオーナー。
まさか車両保険がきくとは私も知りませんでしたが、とにかく無事にNEWエンジンで
復活が出来てよかったですね!
しばらく慣らし走行をしてから全開走行が出来ますが、今度は回転数遵守で
おねがいしま〜す!!
Posted by 原