今日はDC5インテグラTYPE Rのお客様です。
走行距離が10万kmを超え、少しずつメンテナンスをしていきたいとの事でご来店されましたが、まず今日はヘッドカバーからエンジンオイルが漏れているため、ヘッドカバーパッキンの交換を行なうことになりました。
また、ボンネットを開けエンジン音を確認したところタペット音が大きいことからバルブクリアランス調整も行なうことになりました。
写真左のように、特にk型エンジンは走行距離が増えるに連れ、ヘッドカバーパッキン部から一周に渡りエンジンオイルが滲み出る事があります。エンジンの傾斜によりエキゾースト側に垂れている事が多いので機会があれば覗いて見ましょう。
まずはヘッドカバーを外します。
次に写真のようにホイールハウスのサービスホールからクランクプーリーを回し、カムプーリーの合いマークを合わせ、1番気筒の圧縮上死点を出します。
1→3→4→2の順番で各気筒の圧縮上死点を出して、インテーク、エキゾーストそれぞれのバルブクリアランスを調整していきます。
今回の調整前のクリアランス数値は基準値に対し0.05mm〜0.10mm広がっている状況でした。この数値は一見すると大したことは無さそうに思えますが、エンジンにとって0.1mmの差は非常に大きいものです。
エンジン本来のバルブリフト量と最適なバルブタイミングで作動していないと、そのエンジンのポテンシャルが100%発揮できなくなります。
10万km走行でバルブクリアランス調整を行い、エンジンの調子が甦り、燃費も少し改善されるのはその為です!
バルブクリアランス調整後、最後にヘッドカバーを装着するのですが、ヘッドカバーパッキンは新品に交換し、パッキン面(写真左)を十分に脱脂してから装着します。
今回の作業料金は下記のようになります。
バルブクリアランス調整 ¥21,000
ヘッドカバーパッキン ¥ 3,035
合計 ¥24,035
バルブクリアランス調整の作業時間は2〜3時間ですがエンジンを冷やしてからの作業となりますので、朝お預かりして夕方の返却となります。
スポーツタイプのクルマだけでなく、街乗りオンリーのセダンやミニバンにも効果のあるメンテナンスですので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい!
Posted by 原
Array