今日は北海道からEK9のお客様がご来店です。
遠方からのご来店、誠に有難う御座います。
トータル走行距離はもうすぐ200,000kmに達しますが、普段ジムカーナやサーキット走行でまだまだ好調を維持しているEK9タイプRです。今回「ジムカーナで走行中にステアリングの切り返しが重くなる事があるので対策をしたい。」との事でした。
EK9のパワステがジムカーナ中に重くなることはご存知の方が多いかもしれませんが、これはパワステポンプのオリフィスを小加工することで改善されます。
今回、走行距離が200,000kmという事もあり、パワステポンプは新品に交換し加工を施すことになりました。
写真左がパワステポンプですが、今回は新品を加工して装着します。
その加工とは写真右の高圧配管を外すとポンプ室とつながる2.5mmほどのオリフィスがあるのですが、そのオリフィスを3.4mmに拡大します。
写真左の矢印の孔がそのオリフィスです。ドリルで拡大する為、ポンプをばらした状態で加工を行ないます。
後は元通りに組み付けて加工は完了です。
オリフィスを広げパワステフルードの流量を増やして上げることで、ステアリングの速い切り返し時のアシスト量を確保することが出来ます。
また、そのほか今回はスロットルボディの大径化を行なうことに。
写真左を見てみると分かりますが、EK9STD(左)は元々ボディ口径が62mmで、DC2RのSTD(67mm)と比較しても5mm小径です。
そこで、今回DC2用SPOONベンチュリービックスロットルを装着し、吸気口を62mmから70mmに、バタフライ径を60mmから65mmに拡大することで、EK9用ノーマル比、断面積で約20%アップしました。
スロットルをDC2用ベンチュリービックスロットルに交換をするにあたり、そのままでは写真中央のように約1.5mmの段付(赤線部分)が生じてしまう為、インマニを外し、リューターで拡大加工を施します。
インマニを外したときは、インマニ側、ヘッド側のポートのバリを綺麗に削り落とし、入念に洗浄してから装着します。
最後にバルブクリアランス調整を行い、作業完了!
今回の掛かった費用は
パワステポンプ新品 ¥64,260
Oリング ¥ 163
工賃(パワステポンプ加工、交換) ¥25,200
パワステオイル ¥ 998
ベンチュリービックスロットル(DC2用) ¥50,400
工賃(インマニ加工、スロットル交換) ¥58,800
インマニショートパーツ ¥ 6,148
バルブクリアランス調整 ¥21,000
ヘッドカバーパッキン ¥ 4,284
代車費用 ¥ 2,000
合計 ¥233,253
作業期間は2日間。代車をご利用頂き、お預かりでの作業でした。
これからもさらに充実したモーターライフをお過ごし下さい!!
有難う御座いました。
Posted by 原
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