今日はインテグラタイプR DC5のバルブクリアランスの調整です。
走行は75,000キロでストリートでの使用がメインですが、「以前に比べてエンジンのメカノイズが大きくなって来たのと、ヘッドカバーパッキンからのオイル滲みを直したい」という事で、バルブクリアランスの調整とヘッドカバーパッキンを交換をすることになりました。
DC5やCL7、FD2といったK20A搭載車はエンジンがエキゾースト側に傾斜している為に、特にエキゾースト側にオイルが伝って漏れている場合が多いのですが、今回も画像の様にエキゾースト側にオイル漏れがありました。
エキゾースト側は覗き込まないと良く見えないのと、漏れたオイルがエキマニに垂れると異臭の原因にもなりますので、タイプワンではオイル交換やリフトアップの際には必ずチェックしています。
ヘッドカバーを外してみるとヘッド内部、またヘッドカバーの内側にもスラッジの堆積が無く、画像の様にとても綺麗です。
定期的にしっかりオイル交換をされて来たことが良くわかりますね!
調整をする前に現状のクリアランスを測定すると、各気筒のばらつきはさほど無いものの、IN規定値0.21〜0.25のところ平均0.26に、そしてEX規定値0.25〜0.29のところ平均0.30にクリアランスが広がり、IN,EX共に規定値から外れてしまっていました。
常に高温に曝され過酷な状態を強いられるエンジン内部、走行距離が増えるにつれてカムシャフトの磨耗などで徐々にクリアランスが広がり、ロッカーアームがバルブステムを「叩く」状態になりますので「カチャカチャ」とメカノイズが大きくなってしまいます。
広がってしまったクリアランスを規定値に戻すことで、バルブタイミングも適正化され、エンジン本来の性能を回復させることが出来ます。
各気筒のクリアランスを調整後に、オイル漏れにより汚れてしまった部分を綺麗に洗浄し、ヘッドカバーのパッキンが入る部分も丁寧に脱脂して新しいパッキンを組み付けます!
バルブクリアランス調整の際にはプラグを外しますので、プラグの状態もチェックします。
今回は画像の様に状態も良く再使用しましたが、プラグの取付時にはネジ部にグリスを塗布することで熱による固着や焼き付きを防ぎ、適正なトルクでの締め付けも出来ます!
リジカラグリス、一本あると何かと便利ですよ〜。
プラグ装着後にエンジンを掛け、最後にオイル漏れの無いことを確認して作業完了です!
バルブクリアランスの調整はエンジン冷間時の作業となりますので、午前中にお預かりして夕方の返却になります。
今回の作業料金は下記のようになります。
バルブクリアランス調整 ¥21,000
ヘッドカバーパッキンセット ¥5,303
合計 ¥26,303
作業のご依頼有難うございました。
Posted by吉澤
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