走行距離10万kmのS2000、クラッチ、ミッション交換がメインのご依頼で入庫でございます。
着手前に試乗を行い着手前の現状を確認しました。
2階奥の通称1号リフトで作業開始です。
ミッションを降ろす前にオイルを抜いて点検しましたが
特段な問題はありません、オイル管理をキチンとされてきたのでしょうね。
ギヤBOXの締結ボルトは奥の秘境に位置しているので、写真のような
こんなに「長~い」エクステンションを使い緩めます。
フロントのサブフレームは約150mm、こんな風にフレームを途中までおろして
スペースを造ってからトランスミッションを抜き取るんですね。
よいショ、こらショ、でも安全第一デス。
降ろしたミッションを点検、クラッチハウジング内部の状態は
磨耗粉が堆積していますがオイル漏れもなく、すこぶる良い状態でした。
でも、レリーズガイドが偏磨耗してました。
このガイドの段つき磨耗と摩滅が多いので新品に交換します。
クラッチをオペレートしているレリーズフォークにも磨耗、打痕がありました。
レリーズベアリングとアームを交換します。
SPOON製レリーズベアリング
↓
RELEASE BEARING
トランスミッションケースと面接しているクランクケース後端部は
リフトの上で簡易洗浄します。
キレイにしたらエンドシールからのオイル漏れ、そのリップの状態、
ノックピン、クランク後端面の荒れ、セル駆動歯など点検、交換します。
今回SPOON製のクラッチディスクとカバー、
フライホイルに交換します。
↓
FLY WHEEL CLUTCH COVER CLUTCH DISK[NON-ASB.]
10万kmと10年で劣化して一部破断していたエンジンマウント。
SPOON製エンジンマウントKit
↓
ENGINE.TRANSMISSION MOUNT SET
今回アーム類も全交換するので何もないガランとした
ホイルハウスの寂しい風景。
リヤも同様です。
外したアームのブッシュ赤〇部。
まだ使えますが今回は更に20年後、
20万kmを目指して交換します。
リジカラを装着です。
黒いサブフレームと上のボデー、そして締結ボルトの3者が、
固く強く締結されることでボデーの固有振動特性が向上するのです。
リジカラはガタや無駄な動きをなくして驚くほど「しなやか」で腰のあるクルマに変化させます。
発売してから5年、最初は馬鹿な物で無駄に特許を取って、、と冷遇されたのが今では懐かしいな~。
タイプワンまで行けないよ~、
部品だけ欲しい、
地元の工場に頼みたい、
そんなホンダファンの為に部品をキット化しました。
キットパーツの注文はこのサイトに。
↓
ホンダ パーツ バンク
フロントアーム キット 価格 ¥73,600円
リヤアーム キット 価格 ¥79,500円
スタビライザーブッシュ、リンク キット 価格 ¥13,500円
ラックエンド、ロッドエンド、ブーツ キット 価格 ¥13,200円
ハブ、ベアリング、スピンドルナット キット 価格 ¥47,300円
総てのアーム、ハブナックルを組んだフロント部分。
総てのアーム、ハブナックル等々を組んだリヤ部分、
ローターはジンク塗装を施して耐錆性を向上させています。
完成後は慣らしを施しながら、いつもの最終試乗、
全行程で約200kmの距離をテスト走行します。
鉄ちゃんファンにはたまらない、、らしい、
横須賀線の貨物列車、場所はマルコ橋の付近です。
試乗から戻り最新のHDSテスターで(昔のHIMね)走行データーを吸い出し点検、
ステアリングセンターを上書きして補正しました。
並行してアライメント調整を行います。
こんかい約3日の作業、総ての総額が¥1,066,530円、
ありがとうございました。
Posted by 吉澤