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走行距離10万kmのS2000、クラッチ、ミッション交換がメインのご依頼で入庫でございます。

着手前に試乗を行い着手前の現状を確認しました。

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2階奥の通称1号リフトで作業開始です。

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ミッションを降ろす前にオイルを抜いて点検しましたが

特段な問題はありません、オイル管理をキチンとされてきたのでしょうね。

ギヤBOXの締結ボルトは奥の秘境に位置しているので、写真のような

こんなに「長~い」エクステンションを使い緩めます。

IMG_7063のコピー

フロントのサブフレームは約150mm、こんな風にフレームを途中までおろして

スペースを造ってからトランスミッションを抜き取るんですね。

よいショ、こらショ、でも安全第一デス。

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降ろしたミッションを点検、クラッチハウジング内部の状態は

磨耗粉が堆積していますがオイル漏れもなく、すこぶる良い状態でした。

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でも、レリーズガイドが偏磨耗してました。

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このガイドの段つき磨耗と摩滅が多いので新品に交換します。

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クラッチをオペレートしているレリーズフォークにも磨耗、打痕がありました。

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レリーズベアリングとアームを交換します。

SPOON製レリーズベアリング

     ↓

RELEASE BEARING

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トランスミッションケースと面接しているクランクケース後端部は

リフトの上で簡易洗浄します。

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キレイにしたらエンドシールからのオイル漏れ、そのリップの状態、

ノックピン、クランク後端面の荒れ、セル駆動歯など点検、交換します。

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今回SPOON製のクラッチディスクとカバー、

フライホイルに交換します。

     ↓

FLY WHEEL  CLUTCH COVER  CLUTCH DISK[NON-ASB.]

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10万kmと10年で劣化して一部破断していたエンジンマウント。

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SPOON製エンジンマウントKit

      ↓

ENGINE.TRANSMISSION MOUNT SET

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今回アーム類も全交換するので何もないガランとした

ホイルハウスの寂しい風景。

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リヤも同様です。

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外したアームのブッシュ赤〇部。

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まだ使えますが今回は更に20年後、

20万kmを目指して交換します。

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リジカラを装着です。

黒いサブフレームと上のボデー、そして締結ボルトの3者が、

固く強く締結されることでボデーの固有振動特性が向上するのです。

リジカラはガタや無駄な動きをなくして驚くほど「しなやか」で腰のあるクルマに変化させます。

発売してから5年、最初は馬鹿な物で無駄に特許を取って、、と冷遇されたのが今では懐かしいな~。

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タイプワンまで行けないよ~、

部品だけ欲しい、

地元の工場に頼みたい、

そんなホンダファンの為に部品をキット化しました。

キットパーツの注文はこのサイトに。

      ↓

ホンダ パーツ バンク

フロントアーム キット 価格 ¥73,600円

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 リヤアーム キット 価格 ¥79,500円

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スタビライザーブッシュ、リンク キット 価格 ¥13,500円

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ラックエンド、ロッドエンド、ブーツ キット 価格 ¥13,200円

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ハブ、ベアリング、スピンドルナット キット 価格 ¥47,300円

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総てのアーム、ハブナックルを組んだフロント部分。

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総てのアーム、ハブナックル等々を組んだリヤ部分、

ローターはジンク塗装を施して耐錆性を向上させています。

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完成後は慣らしを施しながら、いつもの最終試乗、

全行程で約200kmの距離をテスト走行します。

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鉄ちゃんファンにはたまらない、、らしい、

横須賀線の貨物列車、場所はマルコ橋の付近です。

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試乗から戻り最新のHDSテスターで(昔のHIMね)走行データーを吸い出し点検、

ステアリングセンターを上書きして補正しました。

並行してアライメント調整を行います。

こんかい約3日の作業、総ての総額が¥1,066,530円、

ありがとうございました。

 

Posted by  吉澤