90年代を代表するHondaのスポーツカーインテTYPE-R、DC2型、10年先まで乗れるHondaを目指すゼ、

そんなサスペンション系のフルリビルト作業をレポートさせて頂きますね。

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EG系シビックを基にクーペ化されたのがDC2型のインテR、シビックの兄弟車ですね、

入庫したDC2はサスペンション、ナックルなどは全て取り外され、、

 

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ハーフシャフトやステアリングギアBOXも見えて、なんとなくシュールな風情ですね。

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サスペンションアームやナックルを外して行くと「アチャ」エンジンマウントが破断してました~、

今はまだ部品の供給には問題は在りません、でもそろそろ生産終了から15年、この先3~5年すると

部品が貴重になるのではないかと、EGやEKではパーツによっては入荷が厳しい状況がチラホラと出て来ました、

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SPOONーエンジンマウントの新旧部品を比較で撮影しました。1台分の価格は¥39,900円。

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長年の疲労で粉々に粉砕したスタビエンドの目玉ブッシュ、左が新品ですね。

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重い車体いつも支えつずけて、で走ると絶えず自重を越える荷重を受けコジられているサスアームのブッシュは

良~く見ると「偏芯」しちゃってますね、余談ですが前の車検では最低地上高がOKだったのに、、

こんな風にマウントやアームブッシュが変形することで、エンジンの搭載位置が下がり、その結果エキマニが

下がることで起きるんです。、エンジンを低重心化したとも言えますが、、。

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これが新品の艶々なブッシュとアーム、15年前の基の姿です。

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新旧のフロント側の交換された部品群、1台分の価格は ¥100,276円。

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リアーの交換部品群、 1台分の価格は ¥60,376円。

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新旧のドライブシャフトを記念撮影しました、 商品の詳細はこちらをご覧下さい→ ドライブシャフトセット

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でもチョット塗り過ぎでしょ~ (笑) リジカラグリス 、

アームの奥に写るのがフロントブッシュ、ロアアームの根基にレイアウトされた「コンプラ型」ブッシュです。

これが径年と疲労で劣化して固くなるとクルマの動きが「ギコチ」なくなるんですね、交換するとあらま不思議、

クルマ全体がシャンとします。

 

 ● コンプラブッシュはEG系と互換性があります、 価格は1台分で¥8,925円

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ボデーとサブフレームの間に差し込まれているのが「リジカラ」、ボルトで締結されると残念ながら

カラ―は見えなくなります、でも効果は見えますから、、多くのリピーターさんのレポートがなによりの証拠ですね。

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更にサブフレームの下側からもリジカラをセット、ボルトとボルトホールの隙間にリジカラが入り込んで締め込まれると、

設計段階で要求された締結軸力を発揮するのです。

ホイルのボルト穴とハブボルト間にはクリアランス(ガタ)がありますが、テーパー形状のナット(ボルト)で締められる事で

次第にガタが消えて、、最終的にはハブと強く締結されます、ホイルの場合はこのテーパーとハブセンターが機能して

完全に密着固定するんですが、でもボデーとサブフレームの隙間は、、(涙)

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完成後は試乗です、アライメントを調整していざ出発、このインテの場合はサス系だけの作業なので

荻窪~首都高速~羽田~横浜に向かうルーティンな中距離コースで、

記念写真の撮影場所は横浜馬車道&ガス灯でした~

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翌朝は完全に冷えた状態からスタート、その始動させた「瞬間」を試乗のスタッフは決して聞き逃しません、大袈裟(笑)

朝一番の始動時がエンジンを判断が出来る最善のチャンス、クランキングから初爆の音と振動が、、

ゴンゴンしていて1~2秒後に消える、、ゴンゴンは問題だぜ、タンスじゃないんだからネ、

さて冷えたクルマが温まり、タイヤも徐々に丸くなり、するとクルマの動きが「シットリ」方向に変化して行く事を感じます。 

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試乗を終えた頃には車体の各部は馴染みが出てきます、試乗後に再びしっかりと「精密アライメント調整」を施すのが

TYPE-ONE流、入庫からのお預かり期間は5日でした、 全ての費用の総合計は¥577,822円(税込)、

お仕事のご用命を頂きほんとうにありがとうございました、ブログも最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

Posted by吉澤